※ Dランク任務完了!
任務依頼書には、“任務完了” と三代目の直筆サインをもらった。 よし、いざ任務受付所へ!
きな臭い国へ偵察任務、そんな中忍に比べたら、ほんと申し訳ないぐらいのラッキー任務だった。
任務依頼書に三代目のサインがあれば、報告書を作成しなくていい。 それが任務報告書となる。
三代目直筆の完了サインは、火影室で三代目に口頭報告済み、という証明になるからだ。
それは必然的に、暗部が関わったのだな、と認識される。 だから確認作業も超スムーズだ。
「お帰りなさい。お疲れ様でした!」
「只今戻りました! って、今朝の今だけど!」
「くすくす! 迅速な対応、それでこそ木の葉の忍びです。 ・・・・ぁ。 三代目のサインですね。」
「はい、口頭報告を済ませて来たので。 こちらで任務報酬を受け取る様に、と。」
ほら、これで済む。 楽ちんだろ? 三代目から預かっていますよ、と大きめの封筒が出てきた。
海野中忍は任務依頼書 兼 報告書を確認しながら、甘栗甘屋の一品無料券か、いいなぁ! と言った。
そういえば海野中忍はアカデミーの教員も兼任してる。 なんとなく申し訳なくて・・・・・
いや、変な意味じゃなく。 あんまりにも楽ちんな任務をさせてもらったというか、なんというか。
本当なら海野中忍こそが調査したかったんじゃないかな、なんて。 だからつい言ってしまった。
「では受取サインをここに・・・・ はい、確かに。 Dランク任務、お疲れ様でした!」
「あの。 よかったら、この甘栗甘屋の一品無料券、プレゼントしま・・・・ ぁうぉあっっ!!」
「アカデミーの怪談を調査した中忍って、アンタでショ?」
「悪いんだけど、少し詳しく話を聞かせてもらえるかな?」
「あ、カカシさん、テンゾウさん! お疲れ様です!」
「「イルカ先生! お疲れ様〜vv」」
「・・・・・・・・。 ( 暗部の・・・・・長たち? ) 」
三代目の直筆のサインを確認したから、海野中忍本人も暗部がらみだという事は知っている。
お話はお外で、ですよ? と笑顔のお願いに、はーい! と良い子の返事をした暗部の長二人。
まさか今のがワイロだと思われた・・・・ とか? それはないな、たかが甘味屋の無料券だし!
あ、そうか! 三代目に聞いたのかも。 暗部の隊員が一般人にチラ見されてお化け扱いされたと。
果てはアカデミーの怪談などと噂され、アカデミー生を怯えさせていたという事実を・・・・。
・・・・う〜ん。 やっぱり隊員さんたちを罰するのかなぁ、面着けてて分かりづらいけど。
お二人の気がピリピリしてる・・・ よし、出来るだけソフトに話そう、隊員さんたちに罪はない!
任務は完了させたけど、隊員の心配より自分の身を心配をした方がよさそうだ!(爆)