※ アカデミーの正門
そうだ、聞き込みを開始しよう。 まず、その場でお化けに扮していた子供たちに話を聞きに行こう。
8:00か・・・・ 今からアカデミーに行けば、登校時の生徒たち数人に話を聞く事が出来るぞ!
おはよう! この前の納涼祭りはお疲れ様! ところで聞きたいことがあるんだけど・・・・
「あたしたちは、二代目様に化けたのっ! 褒めてもらっちゃった!」
「「特に小春様やホムラ様が喜んでくれたのー ねー!」」
「おれたちはオリジナル尾獣! 12本も尾っぽをつけてみたら大ウケ!」
「「尾の数で強さが決まるだろ? だから12本にしたんだぜ!」」
「うちらはクシナ様っ! ハバネロのカブリモノまで作ったんだよ!」
「「可愛い、可愛い、って言ってもらっちゃった!! エへへv」」
確かにこんなほのぼのしたお化け軍団なら、“真に迫っていた” などという感想はおかしい。
結構真に迫っていて怖かった=本物のお化けっぽいのがいた、って事。 ・・・・・・・だったら。
お化けに扮していた子供たちが待機していた場所では、そういうのはないと考えて良いだろう。
数人がそういう感想を漏らしていた、というのは。 つまり、全員がそう思ったわけではない。
肝試しのコースを外れた一部の人たちが感じとった事・・・・ なのではないだろうか?
肝試しコースからほど近い所、お化け役の子供たちが待機していなかった場所を当たろう。
もしかしたら子供たちの知らないところで、アカデミーの先生方が仕掛けをしたのかも・・・・
そうも考えたが、三代目は真っ先にアカデミー側に問い合わせている。 だからそれはない。
よし、お化けのいた場所を、この “校舎でドッキリ肝試し” の肝試しコースから除外しよう。
ここに肝試しコースの地図があるんだけど、君たちの待機していた場所に印をつけてくれるかな?
私はここ、僕はここ、と子供たちは自分の持ち場を覚えていて、地図にお化け印をつけている。
さすがは忍者の卵、記憶力バッチリだ、偉いぞ? そう褒めちぎって頭を撫でまわしておいた。
・・・・・・なるほど。 こうやってみてみると、コースに無配置ポイントがあるな。
訪問者用に解放されている廊下がある。 お手洗いや、気分が悪くなった人などが通れる廊下だ。
ふむふむ・・・・ この周りには、お化けたちは配置されていない。 ・・・・・ここに出たら?
こんなところにまで仕掛けがあったら、それはなんとなく恐いだろう。 ・・・・・という事は、だ。
お手洗いではないな、アカデミー生も使っていたから。 奥にある医務室か、手前の休憩室かだろう。
もしかすると、肝試しのイベントを盛り上げようと卒業生が乱入したのかもしれない。
騒ぎになってしまい、本当の事を言えずじまいで困っているとも考えられるな。
⇒ よし、当日、休憩室用に使用されていた音楽室を調べてみよう。
⇒ それとも先に、医務室に使われてた保健室に行ってみようかな。