※ 任務受付所

そうだ、海野中忍は忍者アカデミーの教員も兼任してる、当日の状況もよく知ってるだろう。
海野中忍、今お時間ありますか? このDランク任務の事で少しお伺いしたいのですが・・・・




その噂は俺も耳にしてるんだ年少組が怯えちゃっててな、と海野中忍は快く協力を申し出てくれた。
よかったら、当日肝試しに使用したアカデミー校舎内のルートを案内するよ。 と。
さすが面倒見がいいと評判の海野中忍! ・・・・・と喜んだのもつかの間。

海野中忍がいざ任務受付所の席を立とうとしたら、どこからともなく二人の暗部が両サイドに。
い・・・・いつの間に?! というか、え? 何?? なんか不機嫌な感じ??
えーと。 ここは任務受付所、暗部が緊急で来るような事件は起こってない・・・・・ よ?


「チョット。 仕事中に受付忍を連れ出すなんてサ、アンタ何考えてんの?」
「受付忍の仕事の邪魔をしなくちゃならないほど、情報が乏しいんですか?」
「・・・・・・・・・そ、そんな事は・・・ その・・・・。」

「あれ? カカシさん、テンゾウさん、お疲れ様です!」
「「お疲れ様、イルカ先生。」」
「お二人そろって任務受付所に?? 珍しいですね!」

「ヤ、チョット覗いてみたのヨ。 ホラ、里の納涼祭りの後でショ?」
「他里の間者が紛れ込んでいないか、里の主要箇所の見回りです。」
「大きなイベントの後は、そういうのがありますから大変ですね。」
「「でも、これも仕事の内だから。」」
「さすがです!」


げ。 ちょっと待て、ひょっとして・・・・ 他里の間者かも、って疑われたのか?!
受付忍を連れ出すのは確かに怪しいけど、それは海野中忍が申し出てくれて・・・・

い、いや確かにお二人の言うとおりだ。 情報源がそれしかないという訳ではない。
むしろ、聞き込みに行くのが面倒で、手っ取り早く海野中忍から聞き出そうと・・・・

このままだと間者の疑いをかけられて、暗部の拷問部行きになるかも??
・・・・・落ち着こう、大丈夫だ。 この手には三代目直筆の依頼書があるんだから。
暗部のお二人にDランク任務の依頼書を早速見せる。 ほら、問題ないでしょう?


「アンタの調査対象はアカデミー校舎だよネ? なんでココにまだいるの?」
「アカデミーに行くのが面倒で、イルカ先生に案内役を頼もうとしたとか?」
「カカシさん、テンゾウさん、違うんですよ、それは俺が・・・・・」

「「受付人の受付業務を中断させてるの、分かってる?」」
「・・・・・・・・・・そ、そうですよね。」

うっ! めたくそ正論でキタ! まさかその通りですとは言えない・・・・・。
やっぱり聞き込みは当事者に聞くのが第一だ。 例えアカデミーの子供だろうとも。
楽をして何かを成し遂げようだなんて、甘かったな。 まさか間者の疑いをかけられるとは。




⇒ 潔く詫びて、アカデミー生に話を聞きに行こう。 まだ間に合うな、うん。
⇒ 海野中忍が協力してくれると言ってるんだ、手伝ってもらうに決まってる!