※ 暗部の長たち
ひょっとして明後日の方向だったり? 暗部は無関係?! ・・・・・・・濡れ衣を着せちゃったのか?
怒ってないけど・・・・・ どうなんだろう、本当の所は。 でも今迄の経緯から暗部以外は考えられない。
・・・・・あ。 そのままか! 自分達じゃないから。 他人事は・・・・ つまり、他の隊員。
今目の前にいるお三方は、その原因となったアカデミー警備の担当者を思い浮かべてたらしい。
なんだかなぁ、そんな事になってるとは、あららら・・・・ みたいな。 そんな、やっちゃった感。
よく知ってる隊員さんたちの様だ。 当日誰がどこに配置された、とかを思い出してたんだろうな。
・・・・・くすっ! 大丈夫です、暗部の名は出しません。 その為に訪ねて来たんですから。
この任務の依頼人は三代目です、なのでご本人の直轄部隊の忍びが勘違いされました、とは言えません。
もっと言うと、暗部の序列は厳しいと聞いておりますので・・・・ 部隊長たちにも内緒で、と。
「自分は。 こんな事で暗部の隊員が罰せられるのは、間違いだと思います。」
「「「・・・・・・・。」」」
「暗部は里をいつも陰から支えてくれています。 なのに、一般人がチラ見したぐらいで騒いで。」
「ありがとう、そんなに気をまわしてくれてたのね・・・・。」
「・・・・・ジンさん、ハスナさん。 話しちゃいましょうよ。」
「・・・・・・そうだな。 あんたなら分かってくれるだろう。」
「話すって・・・・・ ??」
当日アカデミーを担当した暗部はいなかった? アカデミー付近は先生方が警備を兼ねていたそうだ。
ぇ? え?! ・・・・という事は、暗部がお化けに間違えられたのではない、という事ですか?!
勝手にそう思ってすみませんでしたっ!! 申し訳あり・・・・ え? 謝る必要はない?! だって・・・・
・・・・・・・・・・・へ? 元凶は間違いなく暗部?? ・・・・・・。 えーっと。 それはどういう・・・・?
ふむふむ・・・ ほう。 ・・・なんと! それって・・・・ いや、でも・・・・ ・・・・・・・ぷっ!
「ぷくくく・・・・・ あはははは!! いや、すみません、なんだか・・・・ くすくす!」
「・・・・な? だからな、俺達は全面的に応援してるんだよ、これでも。」
「まったく可愛いわよね? あんな部隊長たち、みた事ないもの。 ふふ!」
「何と言うか。 海野中忍って、部隊長たちのドストライクみたいで・・・・・。」
驚き桃の木山椒の木、とはまさにこの事。 なんとまあ! 誰あろう、お化けの正体は暗部の長たち。
今朝このDランク任務を手渡してくれた受付忍、こと、海野イルカ先生に会いに行ってたんだとか。
・・・・・・だからか。 あんな不自然な場所から覗いていたのか、海野中忍に見つからない様に・・・・
今迄は、つまみ食いのみで。 真面目なお付き合いの進め方がまるでトンチンカンなんだそうだ。
海野中忍との接点を探し、日々ストーカーじみた真似をしているらしい。 お三方曰く、遅咲きの初恋。
・・・・・・ひょっとして気配を消さなかったのは、海野中忍に気付いてもらおうとしてた・・・ とか?
でも結局、お目当てのイルカ先生じゃなく、全然関係のない勘のいい一般人が発見しちゃった。
あははは! だったら尚更に、この事はここだけの話にしておかなきゃ。 ・・・・ですよね?
⇒ 海野中忍にラブコール中か。 ちゃんと声が届くといいですね?
⇒ もちろん他言しません。 当初の予定通り任務を完了しますよ!