Lucky Day 2
@BC
DEF
G
超高速で飛ばして来た。 二時間ほどで到着、おれ達、頑張ったな? さあ火影様に・・・・???
けっこう朝早いのに、来客・・・・・ じゃない! この気配は・・・・ 戌部隊長と・・・?!
わわわわ。 どうするよ、カカシさんと鉢合わせしちゃった! まずいよな、コレかなりまずいよな?
「・・・・って、聞いてる? じっちゃん!!」
「ふぅ。 イルカ、男なら泣きごとを言いうでない。 さっきワシが全て解決したじゃろ?」
「オレ達、大ダメージ受けたよ。 さ、イルカ帰ろ? 今日の夜迄には、テンゾウも帰ってくるしv」
「わぁーーーっっ! じっちゃん! 壊れる! 俺、間違いなく壊れるからっ!!」
「切れたことないでショ? じっくりたっぷり時間かけてるじゃない。」
「俺は普通の新婚生活を送りたいんだっ!! わぁーん!!」
「ほら泣かないの、襲っちゃうヨ? もしテンゾウ抜きでヤッたら、アイツ拗ねて木遁で縛るカモ。」
「ぐっぅ!! あれは嫌だ・・・・・・。(な、泣くもんかっ!!)」
「あーーーー お主ら邪魔じゃ、はよう帰れ? ・・・・・コホン、入ってよいぞ?」
ヤメテ下さい、三代目っ! そんな会話の中、入る勇気はありませんっ! でも呼ばれちゃったし。
聞かなかったよな、おれ達はなにも聞かなかった、いいな? 目を合わせるな、行くぞ?
おれ達は互いに頷き合い、火影室の扉を開けた。 目を合わせないと誓ったのに・・・・・。
戌部隊長が半ば押さえつける様にして、うみの中忍の目元を吸いながら舐めていた。 どうなのソレ?!
「ぢゅーーーーvv(イルカ、涙、出かかってるv)」
「だぁーーっ!!(そんなモン、吸うな!!)」
「 帰ってやらんか、馬鹿もんがっ!! 」
「「「・・・・・・・。」」」
帰るとこだったのだろう、コッチを向いてど真ん中にいたら、目を合わせるも何も。 パワーヨガ?
うみの中忍がそれを避けようと手をつっぱたのかな、バンザーイをしてエビ反りになってるよ・・・・。
ブリッジで耐えてるうみの中忍もさることながら、戌部隊長は気にする事もなく目のフチを舐めていた。
抵抗してたろう両手を片手でまとめて、片手で顎を固定してるカカシさん。 なんか凄い体制だ・・・・。
「気にするな、ワシはもう諦めた。 こ奴らとてワシの可愛い子じゃと、日々己に言い聞かせておる。」
「はい・・・・ あの、只今戻りました・・・・。」
「ほ、報告書です。」
「・・・・・・・では。 わたしたちはこれで。」
パワーヨガっぽいふたりを、そっと避ける様にして机の横に回り、報告書を三代目に提出した。
こうなったら何か言われる前に、おれ達の方から退散しよう。 君子危うきに近寄らず、だ。
よし行くぞ、早くココから脱出して、部隊長の元に合流するんだ、気付かれるな? 自然にだ、自然に。
「お前ら・・・・ 一緒に行った隊員だよネ? ・・・テンゾウは?」
「え? テンゾウさん、帰ってきたの??」
「先に報告書を提出しろとの、部隊長命令です。」
「うむ、感心、感心。 お前達に次の任務を回せという事じゃな? おおそうじゃ、この任務を・・・・」
「え、いえあの。 オレ達もまだアッチでやり残したことがあって・・・・」
「 バカ、しゃべんじゃないっ! 」
「ナニ? お前ら四人も行って、まだ手こずってんの?」
「いえ、これは今回の任務とは関係ないことなので!」
「ほう。 私用で任務放棄するとは関心せんな?」
「そうではなく、その・・・。」
「!! まさか・・・・ もしかしてテンゾウさんがどうかしたんですかっ?!」
「「「どうもしてませんっ!!」」」
ヤバイ!! つい力が入ってしまった・・・・。 確実に不自然だったよな? うっ・・・・。
三代目の目がスッと細くなったっ! 戌部隊長が近づいてきたっ! うみの中忍がウルウルしたっ!
心配です、ってデカデカと顔に書いてある。 なんかみよーに可愛い・・・・ そうじゃなくてっ!
「実は・・・・ あの山中に怪しい洞穴があるとかで、その、部隊長が・・・・」
「そうなんです、わたしたちは報告だけしたら、戻る予定なんです。」
「部隊長が、オレ達の戻りを待ってるんッスよ。 行かせてください。」
「ふ〜ん? それなら式飛ばせばいいだけだよネ? ・・・・で?」
「「「うっ・・・・・・・・。」」」
スミマセン部隊長。 ごまかしきれません。 おれ達も一緒にボコられますよ、見つからなかったら。
しかしツイてない。 なにもこの時間に、火影室に一番いて欲しくない人がいるなんて。
こんな苦しまぎれのウソ、バレバレだ。 うみの中忍が属してる潜入部隊なら、上手くごまかせたかな?
「ふむ・・・ ふに落ちんのう・・・・ なにを隠しておるんじゃ?」
「カカシさん! テンゾウさん無事だよね? 怪我なんてしてないよね??」
「・・・・・どういうコト? 説明しなヨ。」
「「「うっ・・・・ 超怖い!!! 」」」
もしここで逃げ出せる勇気のある者がいたら、お目にかかりたい。 ヘビに睨まれたカエルのようだ。
おれ達三人の足はピクリとも動かない、いや、動かせない。 なんて言えば切り抜けられる??
正直に、ウチの部隊長がカカシさんを怒らせるようなモノを失くしたと・・・・言ってしまうか?
だめだ!! いくら相手があの写輪眼のカカシであっても、おれらの部隊長を売ることは出来ない!!
「「「お、お願いしますっ!!」」」
おれ達はそろって頭を下げた。 任務は帰ってきて、必ず受けますから一日だけ自分たちに下さい、と。