Lucky Day 8
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CDE
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部隊長に『一緒に探します』と言った。 一緒に探してたらどうなってたか、わかるヒト手をあげて!
「「ハーイ!」」と、おれの問いかけに、両サイドから声がする。 手はもちろん土の中だけど。
・・・・・これ一応、部隊長に庇ってもらった事になるのか? 今の会話から想像するに、多分そうだ。
もしおれ達が、部隊長のハメ撮り写真探しに参加していたら? でもって、もし見つけていたら??
「触ったら指細切れにするって、言ったッス。」
「見たら目を潰すって、言われたわね。」
「木の棒で探さないで・・・・ 良かったな、おれ達。」
目隠しして木の棒で恥部を突いてたら、殺されてたよ。 だからこその、四柱牢の術だったんだけど。
何とか工夫して、そのどれもをクリアして探してたとして。 カカシさんに知れればアウトだった。
でも戌部隊長も、心中斬首の術でおれ達を地中に埋めたって事は、ひょっとしてそれも・・・・?
・・・・・部隊長達なりのヘンテコな思いやりですね? “キジも鳴かずば撃たれまい”的な。
「気の使いどころが間違ってるわよね、根本的に。 悪気はないんだろうけど。」
「暗部内の平穏を維持するなら、隊員全員に知らせるべきッスね、コレは。」
「戌猫両部隊長には、うみの中忍の事で触れないように。 暗黙の掟に追加事項だな。」
「暗部専属世話人制度でドタバタしてた後、一時、噂流れたよな。」
「・・・・ハスナさん、養子にしようとしてトバされた・・・・ってやつッスか?」
「あの時みんなビクビクしてたわよね。 あのジンさんが入院しちゃったから。」
「軽口叩いてた新人のアラシは、口数が少なくなったし・・・・ ホントは何があったのかな?」
「“うみの中忍”以外で呼びかけちゃ駄目だ、って教えてくれたしね、アラシ。」
「今後の暗部内の平穏の為に、里に帰ったらアラシに聞いてみるッスか?」
うん、それがいいと思う。 そろそろ退院するかもしれないけど、ジンさんのお見舞いにも行こう。
無期限の長期任務に出てるハスナさんの真相も知りたい。 情報はしっかり把握しなくちゃ、だ。
ちゃんと物事の裏を読めって、この前、ブッ飛ばされたばっかりだし。 ははは、早速為になってる。
なんだかんだ言って部隊長達の教えは、おれ達の教訓になった。 今回ももっと深読みしていれば。
「このシワの伸び方、ピッタリフィットしてる可愛い穴v 破れてなくてよかった!」
「任務には必需品だよネ、腹の上に仕込んどけば、いつもハメてるみたいな気分だし!」
「ええ。 絶対帰ってくるぞ、って励みになりますから。 いつもイルカちゃんと一緒!」
「チャクラに反応して、人肌になるようにしてあるからリアルだしネ!」
「胸に仕込んであるのは、落としてないでショ? ピンクの乳首が熟れてるヤツ。」
「それは無事です。 ってか、胸を掠めてたら、ボクだってすぐに気付きましたよっ!」
「あははは、だよネ!」
「そうですよ! もうっ!」
・・・・・へぇー。 暗部のベストの中に、二枚も仕込んでたんですか。 マメですね、おふたりとも。
ふたりしてもり上がってるところ、大変申し訳ないんですが、何か忘れてると思いませんか?
もう見つかったんですよね? 性生活話でもり上がってないで、振り返ってもらえませんか?
あなた達の可愛い部下が、首を長くして出してくれるのを待ってるんですが・・・・ って、言えねぇよ!
「やー、お待たせ。 まったく・・・・ 部隊長がうっかりしてちゃ、ダメだよネー?」
「ソレを言わないで下さいよ、くぅ、一生の不覚! あ、見つかったから。 心配かけたね。」
「「「 よ、よかったですね・・・・ 」」」
よかった、忘れられてなくて。 いえ、ちゃんと信じてましたよ? 出してくれるって。 でも・・・・
うみの中忍が恋しくなって、何日か後かも。 なんて、考えちゃったりしないでもなかったです。
思い出してくれるまで生命維持しなきゃ、眠ってた方がいいかな、とか。 冬眠する覚悟までしたりね。
「「「 ギョエ――――ッッ!!!」」」
おれ達は、花の国が保有しているという幻の植物“マンドラゴラ”のように、土から引っこ抜かれた。
土から引かれたマンドラゴラは、もの凄い悲鳴を上げるそうだ。 ちょっぴりその気持ちがわかったよ。
・・・・・この術、拷問用だしな。 味方にかける事はもうないと思いたい・・・・・・ けど。
コレ中忍以下にやっちゃダメですよ? おれ達が普段から鍛えているから、首がもげなかっただけです。
「「「 ・・・なんて、やっぱり言えない・・・。 」」」
「お、良い勘してるね。 そうなんだよネ! コレ、イルカには内緒だから。」
「写真引き伸ばして実物大にして持ってるの、イルカちゃんには黙っててね?」
「「「 も、もちろんですっっっ!!! 」」」
そ、そうか・・・・・ うみの中忍は、知らないんだ? 大丈夫ですよ、おれ達何もしゃべりません。
ほとぼりが冷めたら、今度は外でハメ撮りする気だなんて・・・・ 知ってても口外しませんから。
だっておれ達は部下だから。 尊敬する部隊長達の性生活がどうであろうと、生きる為について行きますよ!
「イルカが待ってるヨ、早く帰ろ?」
「じゃ、今度こそ解散! お疲れっっ!!」
「「「お疲れ様でしたっっっ!!!」」」
火影様の右腕・左腕と言われている暗部の戌猫部隊。 ふたりはその部隊を統括する部隊長。
そのふたりの術を一日で体験した。 四柱牢の術と心中斬首の術で同じ日に捕縛された人間は、多分過少。
そしてそれでも生きている忍びは、おれ達だけだぞ?! やっぱりある意味コレも、ラッキーデーだよな?
キリバン7777 匿名希望さまより“これも運命”の三人でコミカルな話でした! 変態でゴメンなさい!(笑) 聖