内部監査忍 10   @AB CDE FGH




火影様、酷いです・・・・。 『暗部の部隊長クラスは、目を合わせるだけで孕ませる』だなんて。
派手な噂は見かけだけなんですよ?! カカシ先輩は幻術かけてるし、ボクは木遁使ってるだけだし。
実際そんなに出してませんよ、カオルさんと一緒にしないで下さいっ! 元々淡白なんだから。
出来そうに見えますが、アズサさんなんて女性じゃないですかっ! どうやったら孕ませるんです?!

「あははははは!! なんだい、なんだい、面白いじゃないか、この先生!」
「あの・・・・ アズサさん、そこ笑うとこですか??」
「・・・・・ふっ。 オレは本人に頼まれない限りは、中出ししないぞ?」
「お前も、偉そうに言うコトじゃないでショ、カオル!」

「くすくす。 心強いお友達が出来て。 良かったわね、イルカちゃん?」


結局イルカ先生は起きなくて、先輩とボクが先生の腕を肩にひっかけて、引きずって帰ったんだ。
でね? 吸うモノがなくて可哀想だから、さっき取り上げたボクのタオルを、また吸わせてあげた。
一番近い先輩の家にお持ち帰りしたんだけど、タオルをね、口から引っ張り出したら・・・・。
さっきより長い間吸ってたもんだから。 先生の唾液が口から顎にかけて、ツツーッと、つたったり。

「「・・・・・・・。」」
「あ・・・・ うぅ〜〜・・・・。」

ギャップ萌えっていうんですかね、これ。 アズサさんに引っ張られた髪が、ほつれまくってるんです。
めちゃめちゃ泣いたから、ホッペタとか、鼻の頭とか、横切る傷とかが。 赤ーくなってたりしてね?
唾液のついた舌をチラ見せしながら、音を立てて空吸いしてる口元がね、誘ってるんですよ明らかに。
今まで三代目の教え通り、ちゃんと玄人しか相手にしませんでした。 でもね、なんかこう・・・・。

「さっき一生懸命吸ってましたよ、ボクの指。」
「オレもサ、吸わせてみたかったのヨ、実は。」
「頼まれちゃいましたから、公認ですよね?」
「ああ。 三代目は、美智子さんには甘い。」

「「・・・・・・据え膳食わぬは男の恥。 頂きまーす!!」」

だってそうでしょう? こんなの不意打ちじゃないですか。 不躾な視線で登場した先生は、超仲間思い。
極秘情報を知ってしまったプレッシャーと戦いながら、ボク達の過去に同調しまくってオイオイ号泣して。
いい加減な三代目の教えもいまだに信じてる成人男性。 挙句、その淋しがりの酒癖が、吸い寝上戸とは。
こんな面白い忍び、他にいる訳ない。 誰かに持って行かれる前に、既成事実を作るに決まってるっ!


「ん、ん、ムグムグ・・・・  やぁ、孕む、の・・・ 怖い・・・ モゴモゴ・・・・」
「くっ!!! このっ・・・・ 天然っ! くぅ・・・クソッ!!」
「そんなセリフ、今言いますかっ!  ・・・・うっ、この、 顔射してやるっ!!」

我慢できなくて出しちゃうなんて、信じられないっ! しかもすぐ元気になるって、どういう事?!
これでもか、ってほどかけてやったのに。 カカシ先輩もボクも一回で、なんて終わらなかった。
三代目、美智子さん、責任取りますからこの人下さい、と心の中で何度も頭を下げた。 きっと先輩も。
心と裏腹に自分の息子は下がってくれない。 おとなしくなるまで、つき合ってね、イルカ先生?


「もうオレ達のモン。 他にナンにも吸いつかせないカラ。」
「当然です、これからはボク達のナニを吸わせてあげます。」
「フフフ、ホントに孕んだらイイのにネ、先生?」
「孕むほど注いであげますからね、イルカ先生?」

外で清純、内で妖艶。 淡白だったボク達を淫獣に変えてしまったイルカ先生に、超激しくギャップ萌え。
でもね。 あの、お尻を押さえてたヘンテコリンな恰好が見られなくなるのは、ちょっと残念かな。

 



一方その頃、傭兵組織暁では。 四代目水影を乗っ取った自称マダラが、水の国を出発し、雨隠れの里へ。
月の眼計画の構想を練る為に輪廻眼を持つ青年 長門をそそのかし、暁仮リーダーに仕立て上げる事に成功。
大蛇丸が抜けた穴を埋めようと、長門の操る弥彦が、各地の強力な忍びを組織に引き入れていた。


「まだ俺が知りもしなかった事。 三代目はどこまで凄い方なのか。 木の葉は恐ろしいな、弟よ。」

なんと世界の隅っこで、着々と世界征服の陰謀は、確かに、確実に、進められていて。
暁に潜入中の、元暗部 猿部隊 蜂面だったうちはイタチは、突然の自来也の訪問に、ビビっていたとか。




親はなくとも子は育つ、ってね? 知らないとこで皆大人になってるんですよ、美智子さん!(笑)   聖