内部監査忍 4
@AB
DEF
GHI
猿部隊の連中に聞きだして、カオルさんを見つけた時、依頼人の女とホテルに入って行くところだった。
またかっっ!! なんであの人はこう、自由に出してしまうのか。 はっっ!! もしやこれが?!
暗部内の結束は固い。 よもや部隊長の悪癖を、三代目にチクったりする隊員がいるとは思いたくないが。
ふたりが乗っかって閉じかけたエレベターの扉をこじ開ける。 両腕両足で突っ張ってキープだ。
「ちょっと待ったぁーーーーっっっ!! カオルさんっ! その先は行かせませんよ?!」
「ん? テンゾウか。 ・・・・お前も混ざりたいのか?」
「なんでそうなるんですかっ! 違いますっ!! 内部監査に引っ掛かりますよ、カオルさん!」
「・・・・・・内部監査? 部隊長のおれにか? ・・・・・・理由がないぞ。」
あり過ぎでしょう! 抱くのは玄人だけにしとけって、三代目からキツク言われてるでしょう?!
一般人に、よもや中出ししてるとは思いたくありませんが、カウパー液にも種が混ざってるんですよ?!
もうちょっと自分の種の貴重さを理解して下さいっ! そんなだから部下が心配するんですよっ!
ぎゃぁーっ! こんなとこで何やってるんですかっ!! 10分で終わらせる? 冗談じゃありません!!
「少し急だが、我慢して協力してくれ。 足上げて、こっちに。」
「こう? あん! ・・・・んん、ん、いい、 あぁぁーーーーっ!! はぁ、はぁ、・・・・。」
「悪いな、用事が出来た。 ひとりで帰れるか?」
「ん・・・・ だい、じょう、ぶ・・・。 ありがと・・・ 見られちゃったわね・・・・ うふv」
「ふっ。 ・・・・急がせてわるかったな。」
最悪だ。 なんでボクがカオルさんの絡みを見なくちゃならないんだ! ってか、いつの間にゴムを??
エレベーターの中で見られながら、10分でフィニッシュするカオルさんが凄いのか、イク女が凄いのか。
なんだこの妙なピンク空間はっ! 女! 満足してるんじゃないっ! いや、気持ち良さそうだったけど。
さ、カオルさん行きますよ? まったくあなたって人は・・・・。 少しは先輩を見習って下さいっ!
「また・・・・ 猿部隊に依頼しょうかしら。 ・・・・・指名していい?」
「おれは高いぞ? ま、貴女のご主人の稼ぎなら、大丈夫だろうが。」
「うふふ。 今度も、木の葉にボディーガードを依頼するから。」
「さすがは火の国一の宝石商の妻。 任務依頼、お待ちしています。」
「 暗部が体張って営業なんて・・・・ 情けない・・・・ 」
「待たせたな。 ・・・・・聞こえてるぞ、テンゾウ。 これも里の為だ。」
へー、そうですか。 立派なブツと営業精神をお持ちで。 ボクは昨日からまだヌイてもいませんがね。
基本真面目ですからね、ボクは。 三代目の言いつけは守るんですっ! 玄人以外、手は出しませんっ!!
カカシ先輩なんか幻術サービスまでするんですから! そんな先輩が、監査忍に目をつけられてるんです。
今日の夜7時に、小料理屋みっちゃんで飲み会です。 監査忍が同席しますから言い訳をして下さい。
「何を言い訳する必要がある? さっきのは依頼主の希望だ、頼まれたんだぞ?」
「・・・・それは絶対通用しませんよ? お堅いアカデミーの先生ですから。」
「依頼を受けるのは里の為だ。 そんな事、先生でも知ってるだろう。」
とにかく一緒に来て下さい、なるべくボク達がホローしますから。 あなたが抜けると困るんですよ。
猿部隊の癖者を纏めるのは、カオルさん以外にいません。 てか、暗部の均衡が崩れちゃ駄目です!
ハッキリ言って、あなたが一番ヤバいんですよ、わかってます? 今まで里にバレなかったのは奇跡です。
「そうか、カカシが・・・・。 両立できるか監査忍がついたのか。」
「カカシ先輩は問題ありません。 ちゃんと策があるみたいですから。」
「ここはカカシをプッシュしてやるか。 その監査忍とやらに。」
「いや、だから。 部隊長全員が監査対象ですってば。」
「美智子さん、今日のメンバーなんだけど、暗部だから。 部隊長4人と同席する。」
「じゃあ、二階使いなさい。 貸し切りにしといてあげるから。」
「コレで最後かもしれないから言っておくね。 美味しいモン作ってくれて、いつもありがとう。」
「最期って・・・・ イルカちゃんっ! そんな事を言う口は・・・・ こうよ?!」
「いでででで!! ご、ごめ゛ん゛な゛さ゛い゛っっ!!」
美智子さん痛い!! 両指で思いっきり唇をつままれた。 アヒルになった気分。 アヒルって痛いのな?
この人にとっては、俺はいつまでたっても子供だ。 両親が死んでから、よく此処の手伝いをしていた。
じっちゃんに紹介されて、お給料をもらって。 そのおかげで、アカデミーも卒業出来たようなもんだ。
だから美智子さんは、俺の第二の母ちゃん。 母ちゃんって言うと怒るから、美智子さん。
ナルト・サスケ・サクラ。 可愛い俺の生徒達・・・・。 もし四天王がお前達を利用しようとするなら。
俺はその命にかえても守るから。 瞬殺されても、誰が殺ったかをじっちゃんに知らせる事は出来るから。
美智子さんとじっちゃんが、酒を飲むならこの店以外は行くなと言った。 もちろん今まで守ってきた。
きっと俺の事を心配してくれていたんだ。 大人になった今ならわかる。 酒の席はこじれたりするから。
何かあった時には、美智子さんが必ず連絡してくれる・・・・・・ 今夜か。 ぐあーっ! 緊張して来た!