狛犬さんの事情 10   @AB CDE FGH




今度こそキメるぜ! と再三はりきる息子には悪いけど、イルカ君たっての頼みだもん、仕方がない。
ボク達は早速、イルカ君を担いで家に帰って剥いた。  もちろん本人が望んだ通り、卵の出産の為。
イルカ君が持って帰ってきたのは、あの一番手こずらせた卵。 最後まで中で踏ん張ってたヤツだ。
振動機能付きだったから、さすがのイルカ君も思う様にひり出せなかった。 一番苦労したもんね。

「カ、カカシ先輩・・・・ 一緒に押し入れて・・・・ みましょう・・・・ ゴクリ・・・・・」
「ウ、ウン・・・・ じゃぁ、イルカ君・・・・ 入れる・・・・ ヨ? ゴックン・・・・・・」
「ん・・・・・ あぁっ!! ブルブル動きますぅっ!! やぁvv」
「「・・・・・・・ブホッ!!」」

「ぁ・・・・・ ふくらはぎに飛んだ・・・・ 先に塗る?」
「「う・・・・ うん・・・・ 〈ヌリヌリ・・・・〉 」」

最悪! ボクもカカシ先輩も、イルカ君の再出産を見届けたらインサイドしようと構えていたのに!
イルカ君の無意識挑発攻撃で、あえなく発射。 全くの無警戒だったよ、コイツは振動機能付きだった。
振動をコントロールするリモコンが、どこかにあったんだろうけど。 あの時、黒焦げになってオシャカ。
だから思い出したようにブルブル震えるんだ。 その振動は、触れているボク達の指にも伝わってきた。

予測不可能のランダムな動き。 イルカ君のお菊ちゃんがそれに合わせて伸縮して・・・・ 血管切れそう。
たまらなくなってイルカ君の穴の周りを舐めまわした。 この無意識に誘惑するお菊ちゃんが憎いっ!
その度にイルカ君は、舌がヌルヌルします・・・・ シワに引っ掛からない? とか爆弾発言投下。

挙句、やっと卵が入ったと思ったら、イルカ君の新たな出産で、また感動した。 だって頑張るんだもん。
ボク達の手を握り締めながら、必死で頑張るイルカ君を見てたら感激するんだよ、仕方ないじゃないか!
どうにもこうにも暴発続き。 またとろみのない液体を、イルカ君にベタベタ塗ったくるだけで終了。

「んー 俺、お二人に触ってもらうと・・・ とっても気持ちが良いんです・・・・」
「ハハハ・・・・ アリガト。 オレ達もたくさん外に出せて・・・・・気持ちが良いヨ。」
「・・・・・ははは、どーも。 ボク達もイルカ君に触ってもらうと気持ちが良いよ。」
「ふふ! 俺の狛犬さん・・・・ 大好き。 ありがとう・・・・ ちゅv ちゅv」
「「・・・・・・うん。」」

嘘は言ってない。 一杯出せて気持ちいい、触りっこも舐めっこも楽しい。 耐えられないだけでね。
でも無理やりは絶対イヤなんだ、今後わだかまりが出来るもん。 今のままのイルカ君でいて欲しい。
思い起こせば一年と少し。 ボク達の息子は頑張って耐えてきたんだ。 イルカ君には出せるんだし。
今更あせらなくでも大丈夫。 自慢じゃないけどボク達は、いつでもどこでも発射準備OKだからね!

デンジャラスイルカ君に挑発されると、血液が股間に集中しちゃう。 でもそんなのはボク達の事情。
一個ずつ、血液循環の課題をクリアーしていかなくちゃ、ですよね。 取り合えず、まずはこれから。
カカシ先輩、この卵どこに売ってるんですか? 明日にでもお店を調べて、リモコン購入しましょうよ。









「カカシさん、テンゾウさんっ! さすがです!! おれ達、感動してます!!」
「なんか・・・・ ウミガメの保護までして帰って来た、って聞きましたよ?」

「ンー それは大いなる誤解だと思うケド・・・・・ 誰だっけ??」
「ほら、蔦の葉で真空パックしそうになった中忍ズですよ、先輩。」
「・・・・・・・・・ア、思い出した! アンタ達サ・・・・・ 卵入れるトコ、見た?」
「仲間が素っ裸になって卵を入れる場面を見たか、って聞いてるんだよ。」

「いや・・・ あの・・・・・ 真上からだったんで・・・・」
「それにおれ達が覗いた時は、もうマッパでしたよ??」

「「じゃあ、いいや。 悪いけど卵の置いてある場所を調べて来るから! じゃーねー!!」」
「「お、お疲れ様です!! 頑張ってくださいっ!!」」




「さすが暗部の黄金コンビだな、卵のある場所、だって。 ウミガメの保護も完璧にしてくるのか。」
「どんな仕事にも妥協しないんだよ、きっと。 海野中忍の出産シーンまで覗かなくてよかったな?」
「ああ。 任務中のおれ達のあんなヨコシマな思いがバレてたら、ヤキ入れられてたんじゃね?」
「やっぱ、かっこいーな、ウチの里の暗部は。 徹底的に仕事します! みたいな。 すげーよ!」




・・・単にイルカ君に卵を産ませてみたかっただけです。 ええ、変態ですから! ←開き直った!(爆)   聖