あなたな生活 8   @AB CDE FHI JK




「・・・・・・イルカちゃん・・・・ ペロンv ・・・・そうなのか??」
「・・・ぁぅ! ・・・・ぅ・・・・ んん・・  そう、です・・・・。」
「チョット!! イルカ乳首を舐めないでヨッ!!」
「ライドウさん! どこに聞いてるんですかっ!!」

「あ、つい・・・ 反応がいいから止めらない止まらない、ってなるな・・・・・」
「ソレにはメチャクソ激しく同意するケドッ!! もう禁止っ!!」
「いい加減、イルカを離して下さいっ!! 舐めるのもナシッ!!」


「・・・・・じゃあ 最後にもう一回だけ・・・・・  チュ―――ッ」
「ぁ、ぁ、  ゃ・・・・だ・・・・ っぅ・・・ ぅぅん・・・・・」
「「なにが最後だっ!! 吸うのも駄目っ!!」」
「はは、良い反応だ楽しい・・・・ こっちも・・・・   チュ―――ッ」
「「乳首弄り終了っ!! もう! イルカッ!! こっちに来なさいっ!!」」

ふー やっとイルカを取り戻した。 真面目な癖に、妙にねちっこい責めですね、この三十路前男っ!!
そりゃ運命的な再会を果たし囲う決心をしたでしょうけど! 先に婚約したのはボク達なんです。

だからこの感じやすい乳首も、反応しまくる体も、温かい心も全部。 ボク達のものです!
イルカを楽しいから弄り倒してるだけじゃありません、いつもボク達の側に置きたいぐらい愛してる。

ボク達は恨みの数を山ほど抱えた部隊の部隊長です。 そのボク達が・・・・ そう決めたんです。
この意味、ライドウさんなら分かりますよね? 同じ決心をしてイルカを求めたライドウさんなら。




ボクもカカシ先輩も木の実に通ってました。 きっとライドウさんはもっと前からでしょうけど。
イルカにお酒奢ってあげたんでしょう? マスターに褒められた酒癖じゃない、って言われても。
ええ、ボク達もそうだったんですよ。 あんまり羨ましそうにしてるから、飲ませてあげてよ、って。

イルカは中忍になるまでナルトのお散歩係でした。 まあ、三代目曰く、ベビーシッターだそうですが。
潜入員になって里を離れるまで、ずっとナルトと一緒にいたんですよ。 つまり、我が子も同然。
愛していると・・・・ 泣きながら言われたでしょう? あれは里にいるナルトの事なんですよ。
いつまでも子離れできない母が、里に残して来た我が子を思ってポロポロ泣いてただけ、なんです。


「愛してる。 これからもずっと愛してる、は・・・・ おれに言った訳じゃなかったんだな。」
「そ、ず――――っと会えないでいるナルトのコト。」

「口に出して言えないけど愛してる、は・・・・ イルカちゃんの心に秘めた思いでもなかった?」
「戒厳令ですよ。 ナルトの名は、里外じゃ口に出せません。」

「“苦しいのも辛いのも全部代わってあげたい”は・・・・ 忍びの業の事だと思ってたよ。」
「・・・・・・そう取りますよね、流れからいくと。」


「おれの火傷・・・・ これは仲間を守った証だと・・・・ 言ってくれた事も・・・・・」
「ウウン、違う。 ソレは本心から出た言葉だヨ。 ライドウに対するイルカの本音、本物の心。」
「そうか、これだけはおれへ言葉か・・・・ 後は・・・ 全部? ははは、やられた。」
「イルカは里の仲間を誇りに思ってる。 心の洗濯に来てた忍びをいつも励ましてくれていたんです。」
「そうだったな。 木の実の・・・・ イルカちゃんは。 いつもそうだった・・・・。」

お酒が入って酔っていても、そこは里の潜入員。 ナルトの名と里の事は、決して口には出さなかった。
そんなに強くない癖に、お酒が大好きなイルカ。 すぐに酔いが回って泣き出す、泣き上戸なんです。
酔っては木の葉の里を思い出し、ナルトへの変わらぬ愛情を切々と訴えてただけ・・・ なんですよ。
しかも、本人は普段言えない思いを口に出してスッキリするのか、全くもって愚痴を覚えてません。


「す、すみませんライドウさん、俺・・・・ お酒は大好きなんですけど・・・・ その・・・」
「いや。 ちゃんとマスターから酒癖の悪さを聞いてたのに、誤解したのはおれだ、ごめん。」
「・・・・・尊敬してます。 俺、ライドウさんを本当に誇りに思ってますっ!」
「うん、ありがとう。 おれへの真実もちゃんとあった。 それだけで嬉しいよ。」

「ボク達も同じでした。 イルカは酒に酔うと本音を言っちゃうタイプだ、って。」
「オレ達は普段からツルんでるでショ? お互い引退してからの生活を考えてた。」
「ははは! ・・・・・おれもだ。 第一線を退いたら迎えに行こうと思ってたんだ。」

「「「“イルカちゃんは一般人”だから。」」」
「うっ! ・・・・ご、ごめんなさい・・・・。」
「「「・・・・・くすっ! あははははっ!」」」

ええ、同じです、忍びは誰よりも死に近いですからね。 イルカを一般人だと思い込んでましたから。
引退後、木の葉に来てもらおう、それならずっと守れる・・・・ って。 そう思ってました。
しかもボク達なんかお互い、好かれてるのは自分だから事実を知らせる訳にはいかない、って。
引退までにはイルカの事を忘れるだろうと思い、誤魔化し合っていたんですよ、自分の気持ちを。

「その頃にはカカシ先輩は、わんさか白い牙の孫をこさえてるだろうな、とか。」
「初代様細胞の仔テンゾウもどきが、うじゃうじゃ育ってるだろうな、とかネ。」
「ははは・・・・ おれは、その時まで生き残ってたら、って思ってたな。」

そうなんですよね。 こんな温かい人間を側に置く訳にはいかない、って言い聞かせてました。
溺れるのは目に見えてますから。 今手に入れたら守りきれず、みすみす死なせてしまうだろうと。
ボク達は結局、臆病だったんですよ。 失うぐらいなら最初から手に入れなければいい、って。