愛しの天敵 6
@AB
CDF
GHI
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白いリボンとデカイ箱は影分身と物質変化だから例によって消え失せて、文字通りスッポンポン。
ちょっと前までのナンチャッテ部下の時なら褒めたところだヨ。 三分もたせたじゃないの、って。
あの後、第七演習場で再特訓がてら鬼ごっこしたからその成果がバッチリ、感謝しなさいヨ、ってサ。
チョットなんなの、そんな勢いよく大の字に寝っ転がってプリーズファックミー? おかしいカラッ!
だいたい、本物の強姦プレイマニアなら襲うのが楽しいのヨ? 追い詰めていく過程が楽しいのっ!
その重要な萌えポインツをすっ飛ばして真っ裸?! そんなの生粋の強姦プレイマニアじゃないって!
ヤ、別にオレ達は強姦プレイマニアじゃないヨ? イイ? 世の男を代表しての全うな意見なワケ。
・・・・・・・・ン? テンゾウ。 もしかしてサ、あの時の鬼ごっこを部下達が勘違いしたのかも。
ホラ、百合の着ぐるみショーの感想を聞かれたじゃない、あの時。 そんであの後、再特訓したよネ?
ナルトのアパートの前の道のど真ん中だったから、マッパのヤツを第七演習場に担いで行って・・・・。
「・・・・・・・あり得ますね。 あの時誰かが様子を見に来てたとしたら・・・・」
「オレ達がうみのイルカをただ単に追いかけ回してる様に見えたカモ・・・・・・」
「・・・・あー そういや。 二、三回とっ捕まえましたからね、確か。」
「ンー 乳首攻撃? アレだけ見ちゃったとか言う? もしかして。」
「「・・・・・・・・・・タイミング、悪っ!!」」
ユリモノが見てみたいというムッツリ受付忍集団の中、着ぐるみマニアがいないとも限らない。
そんなマニアの前で、まさか裸になるつもり?! うみのイルカせめて二分はもたせろ! ってサ。
第七演習場に放ち“オレ達に捕まったら乳首攻めの刑っ!”って罰ゲーム決めて鬼ごっこしたの。
捕まったら雷遁飛ばしてプチ千鳥でピリリの刑、テンゾウに捕まったら木遁発動で小枝チクリの刑。
ヤツは必死で逃げたヨ? ぎゃー 勘弁して下さいっ! って、そりゃーもう瞬身に近いスピードで。
人間追い詰められると潜在能力が引き出されるじゃない、特にオレ達忍びはサ。 理由があったのっ!
厭らしさの欠片もなかったヨ?! アレはヤツが嫌がる罰ゲームとして追い込み用でやったんだからっ!
・・・・・・・そりゃ、捕虜モノの小芝居を持ちかけた時はあの擦れた乳首にドキッとしたケド!
一瞬だからっ! 追いかけて捕まえた時はメチャ楽しんで悪役になりきり罰ゲームをやったケド!
そんだけだもんっ! 全部うみのイルカの影分身の継続時間を保たせる為に協力したコトなんだカラッ!
うみのイルカだって、『おかげで二分半持ち応えられるようになりました!』って感謝してたし。
煙玉投げて煙幕作ったら、舞台で変化が解けてもコレで余裕で着替えられるぞ、って喜んでたもん。
そんで歓迎会で披露して、なかなかに評判がよかったと報告しに来てた。 ほんの一週間ほど前はっ!
どうりで。 あの自信たっぷりの部下達の顔。 自分らには隠さなくていいっすから! みたいな。
本気でうみのイルカを・・・・ オレ達が愛人にしたと思ってたのネ、アイツら。 なんてこった。
「・・・・・・・・・アー ゴメン。 今は気分じゃないカラ。」
「・・・・・・・・・ちゃんと忍服を着なさい、うみのイルカ。」
「うぅ・・・・ やっぱり恋人を忘れた男なんかとは・・・・ うぅぅ・・・・」
「「ぇっ?!」」
「俺って情けない恋人です・・・・ うわぁ〜〜〜ん!!」
「アッ! チョット、うみのイルカどこ行くのっ!」
「忍服を着ろって! 影分身でもいいからっ!!」
「俺・・・ 俺、じっちゃんに思い出す術をかけてもらいますっ!!」
「「?! じっちゃんって・・・・ 三代目?」」
ナニ?! ソレはマズイでショ! オレ達は三代目に頼まれたのヨ?! 部下の仕出かした後始末を!
待ちなさいヨ、うみのイルカっ!! 泣きながら裸で火影室に駆け込まれた日にゃ、ソレこそ・・・・
間違いなくオレ達は強姦魔になっちゃうじゃないっ!! 三代目は記憶が混乱してる事を知ってるもん!
暗部の長たる立場を利用しおって! 平隊員に降格じゃ馬鹿もん! とか言われちゃうじゃないのっ!
「うみのイルカ、ストップッ!」
「仕方ない、金縛りの術っ!」
「ぅっ! 動けない・・・・ どうして・・・・・」
「と、とりあえず帰ろうか。」
「・・・・・・・・帰る? くすん・・・・」
「アー オレん家? というか、オレ達の家。」
「・・・・・・・・うん!」
「「・・・・・・・解。」」
足止めに使った術、金縛りの術を解除して、オレとテンゾウとうみのイルカはオレん家に行くコトに。
悲哀の恋人伝説も拉致安眠生活も、どちらも不発に終わる。 任務にイレギュラーはつきモノだよネ・・・
・・・・ “うん!” だってサ。 ヤツが素直にオレ達の話を聞いて頷くのって、新鮮だと思わない?