呼びかけの間 12
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CDE
FGH
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スピスピ寝息を立てているイルカを間に挟みながら、ボク達はどちらからともなく声を掛け合う。
覚悟は出来ているか、真実を知りましよう、と。 恐る恐る解除の印を組み、影分身を消した。
ボク達の3Pを見てカキまくってただろう影分身の、さっきまでの記憶が統合される。
そう、蔓で襲ったよね。 うん、お礼にイルカを頂戴って言い包めた。 うんうん、玩具で遊んだ。
イルカがボク達のを握りながら、最強呪文発動しましたよね。 ははは、なにあれ、目が血走ってる。
ボク達すんごい獣化してますね、カカシ先輩・・・・・ ここからですね? あぁ、やっぱり・・・・・
ただの獣になっているボク達の頭の上に、白いモヤのようなモノが集まっていた。 エクトプラズム?
なんだか分からない奇声を上げて襲いかかっていた時、そのモヤがイルカの上あたりで消えた。
イルカの表情が一変、エロさが倍増。 声には出していないけど、唇を読むとナニかを言ってる。
人の・・・・・名前? ・・・・・ミッキー・・・ と・・・・ ツバメって・・・・ それ誰?!
「カカシ先輩・・・・・ ボクちょっと泣きたい気分です・・・・・」
「ウン、オレも。 明らかに、イルカとは別人だよネ、コレ・・・・」
「「死んだ奴とヤッちゃった・・・・・」」
これは死姦じゃないですよね? なんのジャンルになるんですか? 霊魂ファックとか?!
花街の遊び忍の金ちゃんズと呼ばれて早一年。 ボク達の輝かしい性歴にまた新たな伝説が加わった。
死人とヤッてイカせまくったのは・・・・ 多分ボク達だけだ。 しかしエロいですね・・・・
さすが覗かれ部屋のオナペットだった青年だ。 でもね、今はボク達、何も感じないんだよ?
あの時は我を忘れて、イルカだと思い込んでたから・・・・ てか、実際の体はイルカだった訳だし?
これでもかってぐらいかけまくったけど、今のこんなエロい表情のイルカを見ても、なんとも思わない。
ボク達のイルカじゃない、って分かったから。 ボク達のイルカじゃなきゃ、もう起ちもしないよ。
「ア・・・・ 風呂場のイルカは本物だ・・・・・ フフ、この反応。 ウン、イルカだ。」
「先輩、イルカの人差し指で遊んでたんですか? ・・・・あはは、可愛い。唇噛んでる!」
今度は風呂場での場面。 イルカを先に洗って綺麗にした。 うん、その次は交代で洗いましたよね。
その間イルカと湯船に浸かって遊んでた。 一方的に、だけど。 ふふ、先輩も遊んでたんですね?
イルカの人差し指でイルカの乳首を弄らせてた。 マル書いてチョン、マル書いてチョン、って。
チョンとされる度にイルカは、キュ、キュと唇をかむ。 あの彼なら『あぅん』とかワザと言いそう。
「お前は・・・・ 舌? アハハ・・・・・ 小さくイヤイヤしてるネ、クスクスッ!」
「で、口から指出して拭くと・・・・ ほらね? 可愛いんですよ、これがまた。 くすっ!」
ボクのイルカ弄りを見て先輩も笑う。 ボクは自分の親指をイルカの口に入れて舌で遊んでた。
口の中の異物に、頭を小さくフリフリ。 舌を刺激してたから唾液がイルカの口から溢れて来る。
そっと指を出して唾液を拭いてあげると、自分の唇を舐めて、安心した子供のように微笑むんだ。
嫌なクセに噛みつかない優しいイルカ。 あの彼なら、口の中のモノはベロベロ舐めただろうな。
「・・・・・・・・・・・・なあ、テンゾウ。 あの尺八、スゴクなかった?」
「・・・・・イルカの口ならば同じ事が出来るはず・・・・ ですよね?」
「フフ、教えちゃおっと! オレ達のイルカは、頑張るマグロちゃんだもんネ?」
「あれをイルカがいずれはマスターする・・・・・ もしそうなったら・・・・・・」
ボクも先輩も、その時の事を想像して、一気に力を取り戻した。 ・・・・・・あんなにヤッたのに?
イルカの手を片方ずつ借りて握らせ、本日何度目かの自慰開始。 ・・・・・・ボク達って、猿以下?
彼の反応を想像すると一気に興ざめしちゃうけど、イルカが彼の技をマスターすると想像したら。
もう、これだよ。 入れ物だけでも駄目、魂がイルカじゃないと絶対駄目。 両方そろってないと。
遊びまくってた頃と違い、体だけの繋がりがいかに虚しいか。 今、本当に実感しているよ。
相変わらずイルカはスピスピ寝てたけど、絶妙のタイミングでボク達の名前を呟いて笑ってくれる。
イルカの手を添えて出した後の、この充実感。 一晩でこんなに自慰したのもボク達の性歴に追加だ。
これで安心して眠れる。 誰かの横で安心して寝るなんて、こんなあり得ない未来は想定しなかった。
血みどろになって戦って来たボク達が。 生を実感する為に遊んでたボク達が。 今、最高に満たされる。
木遁で忘れずに観葉植物を生やしておいたよ。 おやすみ、イルカ。 明日、三人で里に帰ろうね?
「アオバ、お前、小松屋行ったんだって? なぁ、どうよ? どうだったよ、教えろよ!」
「マジで?! 【秘密の小松屋】って、レベル高いんだろ?! 下手なソープより良いんだって?!」
「オナニー派と視姦好きにはたまらないらしいな? なあ、料金システムは良心的だったか?」
「・・・今日で何度も類似の質問をされたが、俺は行ってない。 行ってないから答えようがない。」
「またまた〜 ちゃんと目撃されてんだぞ? アオバちゃんv」
「・・・・・・・・ナゼだ? ナゼ誰も信じてくれないのだろう。」
「そりゃー お前、アオバだから?」
「自作自慰アルバム持ち歩いてるしなぁ?」
「 ・・・・・・俺は妄想フェチだっ! 実物を覗き見る趣味は無いっっ!! 」
アオバさん、変態にしてゴメンナサイ! 似合いそうだったんでつい・・・・ はい、変態は私です!(爆) 聖