確かこの辺りでしたよね？ イルカの気配がした。 ボク達があの気配を読み違えるはずがない。
一瞬気配がして、すぐ消えてしまったと言う事は、モザイク香を焚いていると言う事。 潜入だ。
この辺りはライト系中心。 飲食店や見世物小屋、さっき水饅頭を買った花月屋もここにある。
もちろん花街の中にあるから、堅気の店はごく少数。 まさか・・・・ ここのどこかの店に潜入か？
ノーパン喫茶、ノ―ブラカフェ、ストリップ小屋にポルノ映画館。 いくらなんでも・・・・？？
チラチラこの辺りの店を覗いて確認してみたけど、イルカはいない。 三代目、贔屓の中忍ですよね？
確かにボク達は、粘って粘って譲ってもらったけど。 可愛さ余って・・・ なんて事ないですよね？？
「 どこなんでしょう、もう堅気の店は一通り回り・・・・ え？！」
「・・・・・ イル、カ？？ 今、またしたよネ？！ こっちだっ！！」
「【秘密の小松屋】・・・・・ここって・・・・」
「・・・・どうみても覗き部屋だよネ・・・・」
あの、先輩。 覗き部屋ですよね、ここ。 好きな子の小部屋を、マジックミラー越しに覗く。
【気になるあの子の私生活を、そっと覗いてみよう！】【え？ そんな事してるの、ホント？！】
なんですかこの怪しいキャッチコピー。 ここの、まさか従業員になってるんじゃないでしょうね？
カカシ先輩とボクは、取り合えず客のフリして秘密の小松屋に入った。 だって気になるじゃないか！
「いらっしゃいませ。 どんなお部屋が覗きたいですか？」
「いや、あの・・・・ 顔の真ん中に傷のある子がいたような・・・・・」
「はっ！？ もしや木の葉の・・・・・“可愛いネズミは”」
「ン？ ああ、合言葉？？ ・・・・・・んと・・・・“砂ネズミ”？？」
イルカ。 もうちょっと工夫しよう？ イルカの式が砂ネズミなのって、結構知られてるんだよ？
あの後ボク達は三代目に強請って、イルカを情人にしてもいいと許可をもらったけど。 でもね？
やっぱり無意識のエロいしぐさは、上忍の間で話題に上っていた。 サポートにつけてみようとか、
マンセルに指名してみようとか、言い出してるヤツもいた。 軽く首を絞めておいたけど。
その上忍達の間で、潜入部隊の“砂ネズミちゃん”とか呼ばれてたんだから。 駄目でしょう？
今まで三代目のお手付きって噂で、ヤラれなかっただけなんだから。 まあ、今はボク達の、だけど。
だからボク達の目の届かないこんなところで、しかもこんな分かりやすい合言葉なんか・・・・
でもそのおかげで、木の葉隠れの仲間だと思ってもらえたらしく、イルカの部屋へ案内された。
「海ちゃん、お友達よ？ 入ってもらうわね？」
「え？ あ、はいどうぞ・・・・・って・・・・ えぇ？！」
「「・・・・・・・・。」」
「カカシさん、テンゾウさん・・・・ なんでここに？？ まあいいや、どうぞ？」
イルカは従業員として この覗き部屋 秘密の小松屋に潜入していた。 淡い青のシースルー浴衣で。
帯下半分は普通の生地、帯より上がシースルー。 合わせている身ごろから乳首が見え隠れして、
背中のラインもくっきり透けてる・・・・・ え？ 三代目がこれを着ろと？？ ・・・・へー。
先輩、アレですね。 まだイルカの調教を楽しんでますね、三代目。 こんなエロ浴衣着せて。
「あ、お友達が帰るまで、マジックミラーは閉じておくわね？」
「防犯カメラの変わりにつけてるんですか？？ マジックミラーを？」
「「 女将さん、ぜひ 閉じておいて下さい。 お願いします！ 」」
「はいそれはもう。 ごゆっくりして行って下さいね。 では・・・・・」
「まあ、忍びが三人もいれば防犯の必要はないですもんね。 へへへ！」
ほんとそうして下さい、お願いします。 こんな天然エロイルカを小部屋に入れておかないで下さい。
三代目。 もし覗いた奴がいたら、後から探し出して目をくり抜いちゃっても・・・ いいですか？
まさかこっそり後で見に来ようとかは・・・・ あり得る！ あのエロ師匠ならおおいにあり得るっ！
ん？ ・・・・ところでイルカ、何を探してるんですか？ ・・・・？ ワセリン？？ どこか怪我した？
「すみません、ちょっと塗らせて下さい、チクチクして・・・・ へへへ！」
「「・・・・・・・塗ってあげる。 かして？」」
「・・・・うっ・・・・・ な、なんか・・・あの・・・・・ んん・・・・」
「なんか、ナニ？ 〈ヌリヌリ・・・・〉」
「い、いえ・・・・・ っつ・・・・ ん・・・・ふっ・・・・」
「一杯塗っとこうね？ 〈ヌリヌリ・・・・〉」
シースルーの合わせ生地部分が、たまに擦れてチクチクするそうだ。 それも持たされたんだね？
そういう時はこれを乳首に塗ればいいぞ、って白色ワセリンを。 どこまで手の込んだエロリズム！
ワザとイルカが気持ち良くなる様に、塗ってやる。 ワセリンを乳首に塗る姿を見せるつもりだったの？
つい指先に力が入って塗りたくる。 くそ！ こんな美味しい姿、一般人のオカズにさせてたまるかっ！
