呼びかけの間 5   @AB CEF GHI JK




アー ビックリした。 確かに指ごと口に入れてイタズラしようと思ってたケド。 “カプッ”だモン。
飛びかかりそうになっちゃったヨ。 あんなイヤラシイ甘噛みの仕方、どこで覚えたの??
指をゆっくり舌でなぞりながら“おいひぃ”だし。 もう唇、ガン見しちゃったヨ、ホント。

きっと三代目だーネ。 イルカに食べさせてもらうだけじゃなくて、食べさせてもいたんだヨ。
さすが元祖 愛とエロの伝道師、三代目火影 猿飛ヒルゼン。 エロ師匠、悔しいけど隙がありません。
イルカに食べさせ終えてホッペタにチュー、オレ達は撤収する。 一応ネ。 すぐに戻ってくるケド!


「口寄せの術っ!   パックン、三代目に佐和子さんのご機嫌は直った、って伝えて?」
「あと、ボク達は花街で遊んで行きますから、何かあったらこっちに連絡して下さい、って。」
「うむ、心得たっ! では、御免っ!!」

だってモザイク香が店の中全部を巣にしているなら、夜中は気配消して潜めばイイだけだモン。
イルカが言った通り、大技でも使わない限りは、ちょっとやそっと忍術を使っても全然平気だから。
小松屋の中に忍びが三人もいるなんて、外からじゃ感知は不可能。 営業時間中は変化すればOK。
客のふりしてイルカの部屋を、じゃない、“海ちゃん” の小部屋を覗き見してればイイだけだし?

「「変化の術っっ!!」」
「ん? お前かぶってるヨ、なんでアオバ?」
「先輩こそ。 なんでアオバさんなんです?」
「・・・・・なんとなく?」
「・・・・・ボクも、なんとなくです。」

ハハハ、じゃぁ、双子ってコトにしちゃおうヨ。 服装と眼鏡はお互い違うしネ? ウン、決まり!
さあ、ムッツリな客のフリして、秘密の小松屋へ遊びに行こう! 指名は当然、海ちゃんの小部屋でv
コンバンワ〜 ムッツリなアオバ兄弟でーす。 新人さんが入ったみたいだから覗きに来たよー!
今日のラストまで、海ちゃんの覗き部屋をキープするから、ヨロシク。 はーい、コレ、チップね?






小松屋の覗き部屋は二名まで寛げる、ユッタリとしたふたり掛けのソファー。 なんでかって?
こういうところに遊びに来るのは、なにもムッツリそうな、アオバ達だけじゃないんだヨ?
刺激を求めに、カップルなんかも来るんだ。 他人を覗き見て盛り上がる変態さんズ、とか。
反対に、他人に見られているみたいで興奮するとか、ってここで盛るプチ変態さんズ、とかネ。

「自動販売機? ちゃんとゴムまで用意してありますね・・・・ 一個1両?」
「見て見て、こっちには、お道具販売機もあるヨ? こっちは一種類につき5両だって!」
「「う〜ん、女将さん、商売上手!」」


さて、オレ達のイルカはナニしてるかナ・・・・ なんかさ、めっちゃくちゃワクワクするんだケド?
オレ達も立派な変態さんの仲間入りってコト?! まあイイか、イルカだから、ってコトで。
んー イルカの乳首にさっきワセリン塗り過ぎたから、胸のトコロに濃い影が出来てる・・・・

うわ、なんかもの凄くエロいヨ。 なにアレ。 シースルー生地で透けて見えるから、めちゃエロい!
チラチラ胸覗くの止めなさいって、気になって仕方がないとは思うケド。 エッチくさいヨ?
あ、胸に手突っ込んでワセリンを拭きとろうと・・・・ なんか自分で揉んでるみたいネ・・・・
手を止めて・・・・・ 恥ずかしそうに顔をブルブル左右に振ってる・・・・ さっきの思い出したの?

「なんか・・・・・ 妙に興奮しますね・・・・」
「・・・・だネ。 この姿を一般人に公開?」
「「 ・・・・・・・・許せん! 」」

まったく、言語道断だヨ。 イルカを好みに仕立ててイイのはオレ達だけ。 あ、三代目もネ。
ここで妄想して抜く奴がいたらと思うと、ちょん切りたくなる。 もちろん忍犬に噛み切らせるヨ。
自分の手で切りたくないモン、そんなイチモツ。 ・・・・いや、女やカップルかもしれないケドね?

とにかくオレ達がイルカの任務終了まで、日替わりで変化してこの覗き部屋を陣取る、コレ決定!
夜はもちろん、海ちゃんの小部屋、つまりイルカのいる呼びかけの間の天井裏に忍びこむ、ウン完璧!
・・・・?! イルカ?? なんだろ・・・・ こっちを見てるケド、そっちからはわかんないよネ?


「「イ、イルカ・・・・・」」
「なんでそんなに・・・ ウルウルして見つめてるの?」
「え、え、なに?? 見えてるんですか? まさか?!」

ぐあぁーーーーっ!! イルカが、間違いなくコッチを見てる!! しかもチョット唇噛んで!
オレもテンゾウも、フラフラとマジックミラーに近付く。 イルカ、気付いたの? オレ達に??
マジックミラーにピッタリと張りついたら、イルカがガバリと身ごろの合わせを開いた。

ワセリンを塗りたくってプックリと膨れた乳首を、イルカがウエットティッシュで拭き始める。
オレ達を見ながら・・・・ 恥ずかしそうに・・・・ ゆっくりと・・・・ 思わずミラーをぺロリと舐めた。