呼びかけの間 7
@AB
CDE
GHI
JK
「ぷはぁ! う〜ん・・・・ カカシさん・・・ テンゾウさん・・・・・・」
はぁ、気持ちよかった・・・。 俺何やってるんだか。 呼びかけの間を調べなきゃならないのに。
し、仕方ないよな? いきなりあんな映像流れたら、誰だってもよおす。 潜入任務中に自慰・・・・。
俺、アカデミー生並みじゃないか?! しかも余韻に浸って、ふたりの名前呼んじゃったり・・・・。
なんだろう、女将さんが気を使ってサービスしてくれたのかな。 やりたい盛りの青年の為に、って?
仕方ないか。 一般人には、俺達忍びの性欲は凄い、って誤解されてるしね。 凄いのは俺の情人達だ。
実はさっき、ワセリン塗られた時からヘンな気分だったんだよね。 布団の中で、もそもそ拭きとる。
出してスッキリしたし、よし、探索開始だ。 まずはこの部屋の隅々まで、くまなく調べるぞ!
「“この部屋に泊るの怖くないの?”って言ってたな・・・・ あの少女・・・・。」
営業前のミーティングでここの従業員に、呼びかけの間に寝泊まりする新人だと、紹介された俺。
瞬時に顔色の変わった何人かをチェックした。 この店の付近を案内して下さい、まだ慣れないのでと、
その中の一人に、半ば無理やり店舗周りを案内してもらう。 店の付近の事は右から左に流したけど、
あの部屋で亡くなった、前に勤めていた従業員の情報はインプット。 元々心臓が弱かったらしい。
「“ここから出して”と言う事は、何か思い入れがある物が部屋に埋もれたままなんだ、きっと。」
病院に運ばれたけど間に合わなかった。 搬送中の救急車内で、息を引き取ったそうだ。
だから本人も死んだと思わず、実感が湧かないのかも。 心肺停止で急死なら、あり得るよね。
何かを見つけたいんだね、それは何? 女将さんは、あれからこの部屋の中はそのままだと言ってた。
だから何かあるとしたら。 この部屋の中に、未練を残す原因のモノがあるはずなんだよ・・・・。
「でもここに留まっているのは魂だけなんだ、よかった。 俺が未練を見つけて旅立たせてあげるね。」
本人が行方不明で、壁に塗り込めてあったり、床に埋めてあったりなら、関係者はショックだったろう。
心の病で急死したなら問題はない。 それにちゃんと家族の元に遺体は送られて埋葬もされてるし。
本人の魂が、助けを求めてここに留まっているだけ。 時折、この部屋で眠った人に訴えてるんだな。
ありきたりだけど、まずはベッドの下を覗いてみた。 ん? 何か貼ってある。 これは・・・・??
「写真・・・・? あれ、この人達・・・・ アイドル歌手の・・・・ ??」
アイドル人気歌手のミッキー&ツバメ? 微笑ましいな、夢で逢えたら、か。 ファンだったんだね?
綺麗にセロハンでコーティングして、ベッドの下に貼ってある所をみると、そうだったんだろうな。
俺も忍びじゃなかったら、年相応の青年らしくアイドルとかに、キャーキャー夢中になってたかもね。
これは遺族に返してあげるよう、後で女将さんに渡しておこうっと。 他にはないかな・・・・ げっ!
「わわわ・・・・ なんでこんなモノが こんなとこに?? ・・・・・うわぁ・・・・」
今度は中央のテーブルの下の箱を開けてみたら、中に入っていたのはなんと、大人の玩具ばっかり。
これどう見ても、どこから見ても“大人の玩具”だよな? 本物初めて見た・・・・ リアルだ。
良く出来てるなぁ・・・・ 思わず感心して、俺のを出して比べて見た。 い、今は休息中だから!
負けてても別に・・・・ あれ? でもこの部屋にいたのは、俺と同じ位の年で男・・・・ だよね?
「・・・・・?? どれも入れる為の道具、だよね・・・・ なんで??」
もしかしたら俺みたいに、お尻に入れられちゃってたりしたのかなぁ? なんか親近感湧いて来た。
ガサゴソと部屋を探索してみたけど、他に目ぼしいモノは何も見つからない。 とすると・・・ この箱?
・・・・そうかも! 一人エッチの道具を残して逝ったから処分してくれ、って事なのかも!!
だって、こんなの残しておいたら、家族をビックリさせるだけだもんな。 うん、絶対そうだよ。
「これが心残りだったんだね? 俺は君を軽蔑したりしないから。 任せといて?」
よし、女将さんに内緒で・・・・ というか、全従業員に内緒で、コレは処分しよう。 燃やすか、うん。
お洒落な木箱に入った大人の玩具を、箱ごと燃やそうと火遁の印を組む。 炎の気が指先に集まってきた。
さあ火を出すぞと思ったら、天井からシュワワっと水が・・・・ どうやら防火装置が反応したらしい。
・・・・・水もしたたる良い男? なんて言ってる場合じゃない! 慌てて印を中断し、炎を分散させた。
「よ、よかった・・・・ 止まってくれた・・・・ これは明日、外に持ち出して処分しよう。 ふぅ!」
あんまり部分的に温度変化を起すのは良くないらしい。 スプリンクラーが作動したから程よく湿った。
取り合えず乾かそう、空調の温度設定を暖房に切り替えた。 風遁で温風をかき混ぜる。 うん、いい感じ!
ついでに湿っちゃった衣装も乾かそう。 あれ? 俺ボクサー脱いでたっけ?? あ、さっき・・・・
男根のバイブと比べる時、脱いだんだった。 まあ、いいか。 誰も見てないし。 スッポンポンでも。