オセロゲーム 11   @AB CDE FGH I




「あ、カカシさん、テンゾウさん!!」
「・・・・イルカ、ターゲットの暗殺終わった?」
「まだ! ・・・・・デス。」
「シッポにじゃれてる暇ないですよ? 早く、仕留めてきなさい。」
「そ、そうだね・・・ じゃあ・・」

「待ちなさい! その前に。 ボク達に言うコトがありますよね?」
「・・・・簡単にムカれて、ゴメンなさい?  えーと、気を付けます・・・」
「・・・ウルシ! お前一緒に行って、イルカの尻と息子、しっかり守って来い!」
「むぅ。 ふたりとも俺のコト、全然信用してない!! どう思う、猿魔?!」
「は?  わ、わしにフルのか?」

コレは・・・誰が見ても痴話喧嘩じゃ。 いつの間に、こんなややこしいコトになっとったんじゃ?!
というか、半ケツで他のヤツに抱きつくイルカを信用する方が、わしは無理だと思うぞ?
カカシとテンゾウはテキパキと、イルカに服を着せてやってる。 お、立派な木の葉の中忍に戻った。
・・・そうか・・・ 猿飛のヤツめ・・・ コレをワシに見せたかったんじゃな?

『ん? 何じゃ、イルカ? なんか聞きたそうじゃの。』
『猿魔、口寄せ獣って・・・・ 契約しないと一緒に行動しないって、ホント?』
『当たり前じゃ。誰とでも契約を交わす訳ではないぞ? 信頼関係があってこその契約じゃ。』
『そっか・・・ そうなんだね・・・・・・・ ゴメン、ちょとだけ・・・ 泣いてもいい?』

『イルカは忍びのクセに泣き虫じゃのぉ。 そんなんじゃ、立派な忍びになれんぞ?』
『うん、わかってる。 でも、こんな忍び・・・ひとりくらい、いても・・・イイよね?』
『まあな。わしは好きじゃよ。 いつかお前のもらう嫁さんを見たい、ぐらいにはな。』
『俺まだ、下忍になったばっかりだよ?  猿魔は気が早いなぁ、えへへ。』

いつかイルカが選んだ嫁さんを見たいと思っていたが・・・・・ お前が嫁になっとったか。そうか。
まあ、それならそれでかまわん。 相手は木の葉の最高の忍びたちじゃ。 お前の目は確かじゃよ。
ちと、礼儀を忘れかけとるがの。 ココはまた、わしの出番じゃ。 どれ一発、お見舞いしてやるか。
如意棒を超ロングサイズに伸ばし、3人を里までブッ飛ばしてやった。 我ながらナイスショットじゃ!


「な・・・・カカシ達になにすんだ!!」
「・・・・おお、チビが一匹、まだおったか。」
「う・・・・ あ、相手があの猿猴王でも、 ゆ、許さな・・・ な、何すんだ、離せ!!」

「ふざけた柄のちゃんちゃんこを着けておるわりには、威勢がイイの?」
「イルカがおれ達全員に、作ってくれたんだぞ!! フザケタとか言うな!」
「・・・そうか。まあ、なんでもいい。 ・・・・そりゃっ!! おー、これもナイスショットじゃ。」

まったく・・・ 最近の木の葉の忍びは、なっとらん!! 始めから任務をやり直せ、青二才どもめ!
久しぶりに会ったこのわしを、無視した罰。 これもまた、愛の鞭。 わしの仕事はいつも完璧じゃ。
人間、礼儀を軽んじてはいかん! 忍びならなおのこと。 口寄せ獣は、礼儀にうるさいのが多いからの。
久しぶりに猿飛が呼び出してくれたんじゃ、もうしばらくこっちの世界で、遊んで行くかの。




わしが唯一、背中を預けられる忍び、猿飛ヒルゼンには、欠点がある。 情に厚い男なのじゃ。
以前、とどめを刺そうとしたわしを止めてまで、弟子の里抜けを、見逃しおったしの。
あの時、大蛇丸を殺しておかなかったこと・・・ 猿飛はいつか後悔するやもしれん。
まあその時は、またわしの出番じゃ。 猿飛の尻ぬぐいは、いつもわしの仕事じゃからな。

ここ最近、猿飛の頼み事ばかりで呼び出される。 火影に再任してからは特に。
猿飛とわし、一緒に駆けまわった戦場が、遠い昔の事のように思えるわい。
わしが頻繁に呼び出されるような事態が、ここ木の葉隠れの里に起こっていないという事は、
猿飛よ・・・・・・ 里は今、お主が切に望んだとおり、平和なんじゃな?




横取りしたのは、ふたりの方でした!(笑) ・・・・猿魔、もう出ないのかなあ? 大好きなんだけどv   聖