火影の嫁探し 13
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ビワちゃん、リンゴちゃんはできたオナゴじゃ。 ワシの屋敷に来る前、ここ慰霊碑に寄ったじゃろ?
ん? 何で知っとるか? まあ、ワシはどこまでも疑り深いでの、ちょいと頭を覗いてみたんじゃ。
リンゴちゃんの記憶の中、ビワちゃんに挨拶しとる場面が見えてな。 泣きそうになった、嬉しくての。
『 そっち側に逝ったら、ビワコさんの知ってる頃の猿飛様の事を、たくさん教えて下さいね?
例え一緒にいれる時間は短くても、私もその後の猿飛様の事を、たくさんご報告出来ると思います。
ビワコさんの代わりじゃありません。 私は私、妻同盟を組みましょう。 あ、もしかして!
ひょっとしたらもう、猿飛様の前の恋人達と一緒ですか? だったら私も仲間に入れて下さいね? 』
あの気持ちをダイレクトで感じたら、オチん男はおらんよ。 自慢じゃないが、ワシは超強い忍者。
偽の記憶はすぐ見破れる。 あの時、心の中で泣きながら食べたそら豆は、めちゃ美味かったのぉ。
ワシもう、一発でノックアウトじゃ。 こんなオナゴ、ビワちゃん以来じゃ、そう思ったんじゃよ。
ワシが惚れたが故に殺されたオナゴ達。 冥土で、ワシの話でもして盛り上って欲しいものじゃ。
ワシは忍びじゃからの、残念ながら同じ所にはいけんが、話のネタになるぐらいは出来るぞ?
話題が尽きぬほど、皆に惚れて良かったと思ってもらえるほど、ワシ、頑張って生きるからの。
ビワちゃん、ワシが惚れた大切なオナゴ達のまとめ役、リンゴちゃんとふたりで仲良く頼むの。
リンゴちゃんはアスマの異母兄妹。 アスマが火の国から連れ帰って来たワシの隠し子、らしい。
これは一般人のリンゴちゃんを守る為の、表向きの公表じゃ。 アスマがの、そうしろと言うて聞かん。
なんとリンゴちゃんも賛成じゃった。 火影の妻の座などどうでもいいと、多数決でワシは敗北じゃ。
リンゴちゃんは、自分の警護の為に多くの忍びを当てるより、火の民の守りに当てろ、と進言した。
ゼンちゃんとアスマちゃんとチーム嫁探しの三人だけが、真実を知っていればいいの、そう言うての。
惚れ直したわい。 ワシこの先、敵じゃなくリンゴちゃんに、何回ノックアウトされるんじゃろう。
ワシが手塩にかけて育てた暗部。 その中でも一番可愛くて超強い忍び。 持っていかれてしもうたの。
アスマがおらんかったから、ワシ、あ奴らをめちゃめちゃ可愛がったし。 今でも贔屓しまくりじゃし。
飼犬に手を噛まれるとはこの事か? 一人だけでも、ワシの手元に残しておいてくれてもよかろうに。
イルカの奴め、カカシとテンゾウをたぶらかしおって。 ・・・・・・・まあ、こうなる気はしてたがの。
イルカの様に、人の心に入り込む事に長けとる奴は、なかなかおらんからの。 しかも無意識ときとる。
じゃからの、この先、あ奴らはヤキモキするじゃろうの。 ほほほ、それもまた、生者の楽しみじゃ。
・・・・・ワシにとってのリンゴちゃんは、あ奴らにとってのイルカなんじゃな。 淋しいが我慢じゃの。
可愛い、皆、可愛いワシの子じゃ。 ひとりでも多く、笑って死ねる忍びを育てたいと思おておるしの。
「ゼンちゃん、名前考えました! “木の葉丸”なんてどう? 里そのものでしょう?」
「おお、リンゴちゃん! 木の葉丸か・・・・ うむうむ! なんとも強そうな名じゃの!」
「あ! そうすると将来、アスマちゃんは“叔父さん”とか呼ばれちゃうんですね?」
「ほほほほ、それを言うなら、ワシはジジイと呼ばれる事になるの、こりゃ、愉快じゃ!」
そうそう、リンゴちゃんの腹の子が安定して、調べてみたら男の子。 そう、アスマの弟じゃ。
でもリンゴちゃんはワシの子という事になっとるから、ワシの孫として公表する事になるんじゃが。
女の子だったら“コビワ”と、つけるつもりじゃった。 小さいビワちゃんで、コビワじゃ。
男の子ならリンゴちゃんが考える、という事になっとった。 木の葉丸・・・・ ほんに、良い名じゃ。
「リンゴちゃん、ワシを幸せにしてくれて、ありがとうの。」
「どういたしまして。 でも私は、その何倍も幸せですよ? ふふふ。」
の? こうやってノックアウトされてしまうんじゃよ。 ワシ、絶対、リンゴちゃんにはかなわん。
木の葉丸か・・・・ ワシ、メロメロになりそうじゃの。 アスマも絶対そうじゃ、メロメロじゃ。
あ奴はデカイなりのくせに、ちっちゃいもんが大好きじゃしの。 イルカが言うておったの、確か。
ワシが再婚すれば、猿飛家が揃うと。 うむ、その通りじゃった。 しかもひとり増えたしの。
「リンゴちゃん、誰が何と言おうと、リンゴちゃんはワシの奥さんじゃからの。」
「ゼンちゃんは、私の前では、いつも愛妻家の夫です。 うふふふ、幸せv」
里の為に表向きの嫁が欲しかったが、そんなもん、もういらん。 リンゴちゃんがおればそれでいい。
・・・・・嫁探し任務、大義であった! カカシ、テンゾウ、イルカ、お主たちも幸せになるのじゃぞ?
あー 木の葉丸じゃが。 幼子は必ず狙われるでの、これもアスマがどうしても、と言うて聞かんかった。
さらにリンゴちゃんも賛成、ワシ、またしても敗北。 で、ワシの忍術でプチッと細工をしておいた。
10歳までは、二倍の速さで成長する術。 まあ、稀代の天才忍者 ワシにかかればこんなもんじゃよ。
玉は木の葉隠れの宝。 四代目夫妻の遺児 ナルトにしても木の葉丸にしても、ワシが必ず守るからの?
《“三代目! 恋人にして下さい!! ”年の差婚のこの任務依頼を叶えるべく、皆が右往左往。
主役の三人は協力的で、ほのぼの系。 剣客商売の小兵衛とおはるのようなふたりを希望。》
* 上記がキリ番 17171 カズミさんのリクエストでした! 楽しいリク、本当にありがとうございましたv (爆) 聖