あしらうは毒花 6   @AB CDF GHI JKL




潜入員は色々な場所に潜る、だから当然、オレ達より抜け忍に遭遇する確率が高いんだよネ。
人目を避けひっそりと暮らすヤツらや、他人になりすまし、一般人の中に紛れ込んでるヤツら。
幸運にも潜入員を発見し、先手を打って生き延びるヤツもいるけど、大抵が見つかれば終わりだ。
木の葉の潜入員は、各地の手配帳の詳細を、全て頭に入れている。 さらにイルカは、房術使い。

そう、房術を会得しているイルカの情報は、安全で確実。 だって相手に見つからないからネ。
当事者でなくても、その顔を知っている誰かの記憶を覗けるから。 本人の知らぬ間に、だ。
今回がまさに。 情報が漏れたのは蚕村の村長からで、寝耳に水だろう。 村長もアイツらも。
誰も情報が漏れてるコトに気付かない。 終わりを知らずに、日常生活をなんら変わりなく送ってる。

読み取った村長の記憶を体感するコトで、居場所も名も全てが判明した。 元雲隠れの暗部、三人組み。
蚕村の村長も、ヤツらが元雲の暗部だとは知らない、ケド、ウチの里の潜入員の目はごまかせない。
房術使いに知られたのが運の尽き、しかも狩るのはオレ達だし? どう考えてもアウトでショ。







「ツバメの式に封印した搾取情報、見せてもらったヨ。 お待たせ、イルカ。」
「とっても解り易い地図でした。 迅速かつ正確に、暗部の任務に最高のサポートです。」
「カカシ・・・さん? テンゾウさんもっ!! まさかおふたりが暗殺部隊ですか?!」

「メチャクチャ腕の立つ暗殺部隊ですヨー、ふたりだけどv」
「おや? 暗部の部隊長と補佐では不満なのでしょうか、偵察員は。」
「だっておふたりは・・・・ もっと他に重要な任務が・・・・」

「「火影命令だから。 文句あるの?」」
「・・・・・ある訳ないじゃないですかっっ!! 馬鹿っっ!! でも今回討伐する忍びは・・・・・」
「元雲の暗部 ハヤイ、クライ、シブイ。 でショ? もう狩って来たヨ、先にネ。 フフフ。」
「この巻物に入れました。 出してみるから、記憶の奴らと同じかどうか、確認して下さい。」

さっき、瞬殺して来た。 油断バリバリ鈍りまくりの忍び。 で、結局10分もかからなかった。
首は大切に、腐らない様に保存しなくちゃならないから、封印の巻物に入れてある。 これも重要。
だって雲に抜け忍の首を渡し、恩を売れる。 もしくは交換条件や取引にも使える、でショ?
他里の抜け忍だからと、すぐ情報を渡すのは愚の骨頂だーヨ。 持ち駒は最大限に生かさなきゃ。

「・・・・・間違い・・・・ ありません、雲の手配帳に載ってる三人です・・・・ 凄い・・・・」
「「んーーーーー。」」
「????」
「「ここでチューとかしてくれたら嬉しいなーーーー、なんて。」」
「・・・・・ではリクエストにお答えして・・・・・」
「「わおっvv イル・・・・・」」

・・・・・・・・・・・・・あのイルカ? オレ達そんな熱烈なキスを要求したワケでは・・・・・・。
や、あのネ? 確かにイルカを驚かそうって、テンゾウと話して・・・・ ちょ! コラ!
うぅぅぅ・・・・・ ヤバイ・・・・ イルカが・・・・ 超房術使いモードだ・・・・・。
スイッチ入っちゃった? てか、ココで?! あの三人の首、巻物の上に出しっぱなしなんですケド?!

「ン、イルカ・・・・ もうダメ・・・・ 抱かせてっっ!!!」
「くっ・・・・・ ボクもう出したい・・・・ 飲んで、イルカッ!」
「んん・・・ 出して。 抱いて。 命を感じさせて・・・・・ んんん・・・・ はぁ、はぁ・・・」

一応ネ、オレ達、性に関しては自制が出来てたのヨ。 でもイルカを知ったらもうダメ、自制崩壊。
あっという間に咥えられて、イカされそうになった。 二本まとめて抜きながら舐めるって・・・・
もう神業だよネ? ネ? しかも、ナニ越しに見上げて目をそらさず、出してとか、抱いてとか。
その間もずっと手は動かしたまま・・・・ ナニその目、その舌使い。 もう我慢の限界を超えた。

「ン、わかった、オレ達に抱かれるイルカを見せるのは・・・・ もったいないケド。」
「さっきまでの記憶、覗いていいよ? 好きなだけ。 イルカが見たいだけ見ればいい。」
「はぁ・・・・・・ んぁ、んん・・・・ 下さい、 ぁっ! おふたりの記憶を・・・・ ひっ!」

オレ達は木の葉の忍びであるコトに誇りがある。 所詮、里を捨てた忍の末路なんてこんなモン。
里を抜けなくても、思い通りに生きる方法があるヨ。 血の道に耐え続けるんだ、そうすれば手に入る。
死に物狂いで働いた結果、オレ達は房術使いを手に入れた。 里の貴重な情報搾取道具のイルカ。
決して散らない毒の花 イルカを、オレ達の獣じみた交わりを。 モノを言わぬ三つの生首が見ていた。