恋の戦略・攻略法 12
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ヤマトとふたりだから、影分身+固定をかけて、イルカ先生をふたりにして、後でまたかえっこして。
上下、前後、左右と、半分づつでもイイ。 先生をトロトロにして、オレ達のをカケまくりたい。
イルカ先生、咥えてくれるかナ。 急所をさらすのは信頼の証だと思ってもらえるかなぁ。
抜かずの何発ぐらい、許してもらえるだろう。 ヤマトは縛りプレイ好きだから、道具はOKかナ?
「最初に言っとくけど、アンタ達のセックス戦略なんか聞かないから。」
「え? でも、本音を言えって、言ったよネ??」
「それが体当たり作戦だって言ったじゃないですか。 違うんですか??」
「ここまで感情を忘れたお前らを、おれは忍びとして誇りに思う。 だが正直、同情もする。」
ここ一年ですっかり常連となったオレ達。 ウオッカとスコッチが、すでに予約席に置かれていた。
体当たり作戦は、まずは体を落とせというコト、だったら楽勝なんだけど抵抗あるヨ。 ・・・・え??
やっぱり違ったんだね? おかしいと思った、さすがにソレはやっちゃダメだと感じていたから。
でも希望に関して本音を言うのも違うなんて、体当たり作戦とはそんなに高度なモノなのか?
「自分の本音を語るって言うのはね、相手にどんな事でも話せ、ってことなの!」
「自分がなんでイルカが欲しいのか、カッコつけねーでぶつかっていけ、って事だ。」
「・・・・なんでって・・・・ 心が欲しいからだヨ。」
「当然その入れ物である、イルカ先生自身が欲しいんです。」
「それでいいのよ。 ヘンに理由を作らなくても、まとまってなくてもいいの。」
「惚れた事を思い出して、そのまま伝えりゃいいんだ、お前らの言葉で好きだ、ってな。」
「・・・・・オレ言ったヨ? そしたら尊敬された。 すっごい感動した目で。」
「カカシ先輩・・・・ 大丈夫です、力を合わせて攻略しましょう!!」
前にカッコよく体当たり作戦を決めようとして失敗した。 アレは体当たりじゃなかったんだネ?
どうりで。 イルカ先生がオレの為に泣いてくれたのに、息苦しくなった訳だ、納得したヨ。
でも玉砕した。 敵にやられちゃったんだ、もう死んだも同然だヨ。 ん? 敵じゃない??
わかってるよ、そんなコト。 でも、敵に刺されたぐらい痛かったんだ、今はもう瀕死状態だヨ。
ヤマトも我がコトの様に、悲惨な顔して聞いている・・・・ が、がんばろうナ、オレ達。
「そこが違うって、気付きなさいっ! 刺されたからって、死んでないでしょ?」
「恋は敵じゃねぇ。 戦略練ったて、どうにもなんねーんだよ。」
「イルカに初めて会った時の思い出、言った事ある? 共通の話題って、そういうものよ?」
「その時どう思ったとか、なんで泣いて欲しいのか、本人にそのまま言っていいんだ。」
「オレ達とシンクロしたとか?」
「おう、それでいい。」
「成長が見れて嬉しかったとか?」
「うんうん、いいわねぇ。」
そんなコトだけでイイの? ホントに?? イルカ先生との一方的な思い出はイッパイあるヨ?
色あせない思い出は大事なモノと言った三代目。 先生との出会いはいつだって鮮明に思い出せる。
「怒られて安心したとか、笑顔に見惚れた、とかは?」
「忍びとしてじゃなく、それが人として感じた事なのよ。」
「ナルトの卒業式で一緒に泣いてみたかった、とかは?」
「・・・・それがお前らが殺したと思いこんでる、感情だ。」
そうなの? 心はオレ達の中に最初からあったの?? どこかにあるって・・・・自分の中にも?
心を見つけなきゃダメだと言った四代目。 殺したはずの感情を見つけろ、ってコトだったのか。
「昔の人はよく言ったもんだ、いとしい、いとしい、という心、それが恋という字なんだってよ。」
「アンタ達は自分で気付かなかっただけで、愛しく思う気持ちは、とっくに芽生えていたのよ?」
「「・・・・・。」」
情けない感情をぶつけてイイのかな、あんまり生徒にかまうなとか。 特にナルトに、とか。
やきもち焼いてるみたいでみっともないじゃない、いい年した男がガキに、それも自分の弟子に。
あと、誰かれかまわず信用するなとか、怒ってみてもいいのかな、うるさく思われない?
「ふふふ、それが一緒に生きる醍醐味なのよ? 相手は自分とは違うんだから。」
「おう、どんどん気持ちをぶつけ合っていいんだ。 死ぬまで退屈しねえ。」
ははは、そうだよね、その通りだ。 これからだって死ぬまで里の為に尽くすコトに変わりはない。
わがままのひとつやふたつ、火影様に言っても良かったんだ。 五代目に言ってもいいかな、
三代目の様にイルカ先生を火影室に連れて行かないで、書類整理は他の中忍にやらせろ、って。
「里の為に、長年尽くしてきたんでしょ? いいのよ、自分達の為に動いても。」
「そんなお前らに、どうにか言う奴なんて、木の葉の里にはいねぇよ。 だろ?」
「ありがとネ、もの凄くやる気が出て来た!」
「アスマさん、紅さん、さすがおもろい夫婦ですっ!!」
「いい加減、おもろいを抜かしなさいっ!」
「おう、マジ夫婦なんだ、おれたちゃぁよ!」
「んじゃ、ザルワク夫婦もNG?」
「たかり屋夫婦もダメですか??」
「「酒代込で仲間の相談役。 ご馳走様、またよろしく!」」