どうしてそうなる? 7
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「しかし・・・ 最近のアカデミー生はませてるなぁ。」
「ね? ぼくたちのこいびとだぞ! とか言ってましたね。」
「いくら容姿が可愛くても、あんな生意気そうなガキを可愛いと思えないわ、私。」
「怖いもの知らずで超上から目線のちびっこか・・・・ 先生って大変だな、ほんと。」
「「うん、同感・・・・・。」」
「部隊長が冷たい態度をとってもその裏にある熱いハートを見逃さない訳だよな、納得。」
「海野中忍が部隊長を好きなのは、そういう内面を見ているからだ、容姿じゃなくて。」
「部隊長の外見だけで抱いてくれと頼む女どもと、えらい違いだよ。」
「「うん、それも同感・・・・。」」
「・・・・・・よし。 いいか? おれたちは何が何でも海野中忍の恋を応援するぞっ!!」
「「「「っしゃーーーーーーーっ!!」」」」
「・・・・・誰の何を応援しようが自由だが。 任務に支障をきたすなよ?」
「「あ! 部隊長っ!! お帰りなさいっ!!」」
「「・・・・部隊長、海野中忍って本当に良い人だと思いますよ。」」
「・・・・・・・・海野中忍? ・・・・誰だ、それは。」
「・・・・そうよね、ウチの部隊長はこういう人よね・・・・」
「「「「「海野中忍負けるなっ! ファイトッ!!」」」」」
「・・・・・・・・・・・・。」
恋人をわざわざ山の頂上にまで連れて来て紹介する、そこまで手の込んだ悪戯はしないでショ?
そう言ったら、話を半信半疑で聞いていたアズサはその通りだね、と自分から自己紹介してくれた。
イルカ先生の事を気に入った様で、二人に酷い扱いを受けたらアタシに言いな、とまで言ったヨ。
それに大五郎も。 あなた男に好かれるでしょう? なんて、ドキリとする様な事を言ってみたり。
とにかく酉部隊へのお披露目は終了! 残すはカオルと、暗部内でのみ情報共有の許可を出すコト。
確かにオレ達の情人だと公表すれば、イルカ先生はたちまち木の葉に恨みのある・・・ というか、
オレ達暗部に恨みのあるヤツらの、暗殺ターゲットにされるのは間違いない。 でもネ、させないヨ。
ヒロやコバも言った通り、部隊の仲間が守ってくれるからネ。 部隊長冥利に尽きるヨ、ホント。
入ったばっかの時は、競争じゃないんですか? と合同任務の協同と競争を素で間違ってたっけ。
勢いで殺しちゃいました、とターゲット以外を狩って落ち込んだり。 そんなアイツらが・・・・
よくここまで成長したよネ。 テンゾウ、オレ達の後を任せる日も、そう遠くないかもしれないヨ?
「・・・・・ま、頭の回転が速すぎて深読みするのはたまにキズだけどサ。」
「・・・・・確かに結論を先走ります。 仮想させたらノンストップだし。」
「「・・・・・・・・ちっ! 引退はまだ先か。」」
バラ色イチャパラ生活が待っているだろう引退生活を、チョットだけ夢見てみたけど無理だった。
こんな騒ぎがボコボコ起こってる様じゃ、おちおち引退なんてしてられない、現実は厳しいネー。
・・・・ン? アレ・・・・・ カオルがコッチに向かって来た。 帰って来てたんだーネ。
里の利益以外はガン無視、それでもなぜか部下達には超好かれまくってる男、猿部隊 部隊長。
丁度、会いに行くトコだったのヨ! ナニこのタイミング! まるで世の中が祝福してくれてる感じv
「カカシ、テンゾウ。 頂上に行くぞ、緊急部隊長会議だ。」
「「へ?! ・・・・わかった。」」
「カカシさん、テンゾウさん、俺の事は気にせず、会議に行って下さい。」
「そんなワケにはいかないの。 カオル、恋人を紹介しておくネ? ここにいるのが・・・・」
「・・・・・そんな話は後だ、今は緊急会議の為の召集を要請する。」
緊急会議が優先なのは分かってるヨ、珍しく微妙に焦ってるっぽいし。 でもサ、一瞬でショ?
人の恋路なんて気にしない無関心男 カオルにしてみれば、確かに“そんな話”かもしれないケド。
誰かを愛し誰かに愛されるコトは素敵なコトなの! だからあそこまで猿軍団が心配するんでショ?!
自分達も先生に会う前迄は目クソ鼻クソだったのはこの際無視、メチャメチャ腹立がってきたヨ。
・・・・・なんとなくだケド。 恋人を作ってあげたいと画策してる猿軍団の気持ちが分かるネ。
泣く泣く種の後始末をしてた部下達の気も知らないでっ!! それでもお前、暗部四天を担う一角?!
そんなだから所属部隊の違うオレの部下のミカミだって、カオルを一番に連想したんじゃないのっ!
「ちょっとカオルさん! そんな話って、なんですかっ! ボク達のイルカ先生なんですよ?!」
「そうだヨッ!! 何の為にお前を探してたと思ってんの?! 恋人を紹介する為なんだヨ?!」
「探してたのか。 ・・・・・・・イルカ先生だな、覚えた。 猿部隊長のカオルだ。」
「「むっ!! なんなのっ! そのお座なりの対応っ!!」」
「カ、カカシさん、テンゾウさん、気にしませんって! 緊急だそうですから・・・・」
「「酉部隊のSMコンビは自己紹介してくれたのにっ!!」」
「・・・・・・・好きな物は木の葉の里、尊敬する人は三代目火影だ。 これでいいか。」
「「「・・・・・・・・・・。」」」
「まあ・・・ カオルさんにしてはいつもより長く自己PRした感じ・・・・ ですね。」
「・・・・そうだネ。 部外者に聞かせる個人情報はない、とか言わなかっただけマシ。」
「ぷっ! あははは! カオルさんって、面白い方ですね。 ふふふ!」
「・・・・・・面白いか、そうか。 カカシとテンゾウは借りるぞ。」
「くす! どうぞどうぞ。 カカシさん、テンゾウさん、行ってらっしゃい。」
「「このまま任務直行だったら式飛ばすね? チュッ! チュッ!」」
「な・・・ もうっ! カオルさんもいるのに・・・・・」
「おれは気にしないぞ。 ・・・・・・・・ふっ。」
だって“行ってらっしゃいw”とか言うんだもん。 あーんな可愛いチャクラ垂れ流して。
いわゆる“お家で待ってるから早く帰って来てね? あ・な・たv”みたいな感じの新妻オーラw
イルカ先生って雄なのにこういうトコあんのヨ。 どうぞどうぞ、とか言っちゃって・・・・・ もう!
そんなの誰が言っても可愛くないでショ? なのに先生が言うとメタメタ可愛いのヨ、どう思う?
「・・・・・・・先に行ってるぞ。 すぐに来い。」
「「あ。 もう行くって! じゃあ、先生v」」
「はい、俺も一度アカデミーに戻ります。」
先生はアカデミーに戻るらしい。 そういやメモには【抜けます】って書いてあったもんネ。
名残惜しいケド、ここで先生とはしばしのお別れ。 でも家でガンガン可愛がっちゃうもんネーv
先生の肌は吸いつくんだヨ? そんでもってお尻は弾力性があってモニッってしてるの。
体中ガジガジ噛んで歯形を残してみたたくなる。 ねぇ、ねぇ、治療すれば噛ませてくれると思う?
「・・・・・・・噛みたきゃ噛めばいいだろ。」
「ある程度の予想はしてましたが。 ・・・・なんて相談し甲斐のない反応・・・・・」
「さすがアイラブ木の葉男。 抱く相手にもその情をかけてやればいいのにサ?」
「断る。」
「「即答・・・・。 先は遠いぞ、ガンバレ、猿軍団!」」
「・・・・・・。 (暗部内で応援合戦が流行ってるのか?) 」