心にいつも太陽を 13   @AB CDE FGH IJK M




でもいくら忍びが絡んでるからって・・・・ 暗部二人に変更?! 忍び五大国の隠れ里か??
でも、国のお抱えになってる隠れ里の忍びが、賭場荒らしなんてするはずないと思うけど・・・・。
まあいいか。 俺は頼まれた任務協力を遂行するだけだ。 この坊っちゃんから情報を頂く。

「あ、その顔は大儲けした顔。 お兄さん賭け事得意なんだ? ね、俺にも賭けてみない?」
「・・・・何を賭けて欲しい?」
「どっちも。 お金も・・・・ コレもかけてほしい・・・・」
「ははは、楽しめそうだな? 私は賭け事は得意だ。 いいだろう、今日はお前にかけてやる。」





ははは、気持ちイイでしょ? 俺、腸の収縮自在なんだ、房術で鍛えたから。 あ、これ気になる?
これはね、ユキジ先生が彫ってくれたんだよ。 俺の師匠。 傾国の美女 潜入員の 葵 ユキジ先生。
相手から俺の欲しい情報を吸収出来たら、赤く浮き出てくるんだよね。 左鎖骨の下に弓張月が。
情報を里や上忍に渡したら、鎖骨下の弓張月の隠し彫りは消える。 俺の心臓の上に出る月だ。

「はっ、はっ、ほんのり赤い、アザが・・・・ うっ、これは月だね・・・・ くっ!」
「んん、あ・・・・ かん、じると・・・・・ 浮き出る、んだ、彫りモノ・・・・ ん・・・」
「そう、か・・・ イイか、ん、わかりやすくてい・・・・?! うぐっ?! がはっ!」

「良いよ? この時のヤッタ、っていう充実感。 生き残った瞬間を感謝する、もう最高。」

月が浮き出てきたら情報搾取完了。 あんたの最後だ。 弓張月に舌を伸ばした男の後頭部を狙う。
このカンザシは三代目のお手製。 刺した後、傷口が自然に塞がる優れモノ。 房術使い専用の暗器。
脳内の血管をブツリと切られた坊っちゃんは昇天。 検視の結果は、くも膜下出血での突然死、だ。

『月が無くなると太陽が昇るでしょう? いいイルカ。 “心にいつも太陽を”覚えておきなさい。』
そういって俺に彫ってくれた先生は、忍びでありながら火の国 国主時宗様の側室になった。 葵の方だ。
表向きは、だけど。 実際は時宗様の警護を任されている現役の潜入員。 だから多分、もう逢えない。
シンと羽多宵、シンは心“うたよい”は並べ替えたら“たいよう”だ。 今も先生の教えは俺自身。


「お待たせしました、ハイ、どうぞ?」
「・・・・・この月の刺青に・・・・触れればイイんだネ?」
「・・・・あの、ボクも・・・・ 一緒に触ってもいいですか?」
「あははは、別に病気持ってませんから、誰が何人触っても大丈夫ですよ?」
「「・・・・・・・。」」

なんだろ、俺に誘惑されちゃうとか、ヘンな心配してるのかな? 息ピッタリの恋人さんなのに。
あ、消えてきた。 情報はイメージ映像となって頭の中に映しだされる。 石隠れの里の抜け忍5人。
詐欺や強盗まがいの犯罪グル―プみたいですよね、火の国の各賭場からも依頼が来てるらしいです。
あの坊っちゃん、博打好きを利用されたみたいですが、まあ、先方が落とし前を、って希望ですから。

「・・・・じゃ、ソッコ―その石抜け狩ってくるから。」
「うみの中忍は、そこに書いてある所で待機です。」
「・・・・・・王国ホテル?? まだなにか??」

「イイからっ!! 言われた通り待機してなヨ!」
「待機してなかったら、酷い事になりますよ?!」
「は、はいっ!! (・・・・・・超、怖え―。)」

なんだろ、こう・・・・・ 鎖骨下の弓張月に触れた手が、ちょっと震えてたんだ。 武者震いかな?
でもウチの暗部なら、石の抜け忍ぐらい、右手一本で大丈夫なんじゃないか、って思う。
そう言えば結構前だけど、安曇野の国で見た暗部は凄かった。 たったふたりで雲と岩を相手にしてた。
それもどっちも二部隊だ。 木が生えたり雷が落ちたり。 俺だったら瞬殺されてたな、きっと。

「派手だったなー。 ・・・・・ん? あれ?? 今のふたりって・・・・・ な、訳ないか。」

だってあの時見た暗部は、部隊長とその補佐だ、って緒方さんが言ってたし。 石忍ごときにソレはない。
本来だって、緒方さん一人の任務だったんだから。 確か、お礼に代わってもらった、って言ってたっけ。
暗部に貸し作るなんて、緒方さんはやっぱり凄いなぁー。 今頃、家族サービスしてるんだろうな。


「羽多宵もシンも! どうなのアレッ! かけて欲しいって? なんだあの誘い方っ!」
「感じたら浮き出るだぁ? ふざけるなっ! 殺した時のあの目、満足しやがってっ!」

「羽多宵っ! 足腰立たなくなるまでハメてやるっっ!       ・・・・・一っ、二っ!!」
「ぐぁっ!」 「がはっ!」

「シンッ! 声が枯れるまで鳴かせてやりますっっ!        ・・・・・三っ、四っ!!」
「がぁっ!」 「ぐぅぅ!」

「「潜入部隊 中忍 うみのイルカ! 絶対、犯すっっっ!!!!   ・・・・・・・五っっ!!」」
「ぐはっっ!!」





「「ちょっと配達忍! この首五つ、速達でベガスの元締めに送って! 着払いで!!」」
「木の葉隠れ 緒方上忍からのお届けモノですね、承りました。 毎度どうも!」