灯台下暗し 10   @AB CDE FGH JKL M




これは・・・・ 予想外の副産物かな? 今までイルカ先生をそういう目で見た事なかったし。
時間かからないから、ってだけで、基本的に性的衝動は全部、女に解消してもらっていた。
うーん。 なんというか・・・・・ イルカ先生って・・・・・ 敏感なんだね・・・・・。

へー? マシラ上忍からもの凄い殺気が漏れて来た。 ウチの新人に欲しいような逸材かもね?

「・・・・・くそっ! 元は木の葉にあった禁術の巻物だっ!」
「・・・・ウチの盗まれた巻物が・・・・ まさか、ここにあるの?」
「おれが死ぬと巻物は手に入らないぞっ! いいのか?!」
「それは困りますね。 交渉次第で、あなたの先生は見逃してあげましょう。」

よし、乗って来た、そうこなくちゃ。 ちょっとだけ舐めた乳首が、尖って誘っているけど。
カカシ先輩も名残惜しそうに、モゾモゾ手を動かしてるけど。 本当に残念、ここまでだ。
巻物が優先、興味津々という感じを出さなきゃならない。 イルカ先生をゴロリと横に転がした。
恥ずかしそうに、乱れた着物を一生懸命直すイルカ先生。 凄く気になるけど、話の続きを促す。


「・・・・巻物を渡しても、イルカさんとおれを見逃すという保証はあるのか?」
「木の葉の忍びをナメちゃ困るねぇ。 オタク達、岩と違って、取引時の約束は守るヨ。」
「ただし、一度だけですが。 二度目はありません。」
「・・・・・・イルカさんを殺さないのは、その方針に反するが?」

う〜ん、冷静だなぁ。 こういう新人がいたら、ボクもとっとと暗部を引退できるのに、なんて。
若いが、さすがにひとりで巻物の監守を任されるだけはあるな。 イルカ先生に惚れちゃったけど。
しかもあんな新婚さんみたいになっちゃって。 ・・・・・いや、そんな事は、今はどうでもいい。
こういう時、“温情型で平和主義” って思われている、ウチの里の代名詞は便利なんだよね。

「んー それなんだケド。 一応手当てもして、ご飯も貰ったしネ。 チャラでイイや。」
「リスタートで、これが一度目、って事で、手を打ってあげます。 美味しかったし。」
「それに、木の葉崩しのドサクサで盗まれた巻物は、まだ一本も回収できてないんだよネ。」
「ボク達がそれを里に持って帰れば、上機嫌の火影様に、なんでもおねだり出来ますから。」

マシラを殺して、巻物を奪還するのが一番手っ取り早いけど。 こんな上忍が仕掛けない訳がない。
さっき本人が言った通り、マシラを殺せば、おそらく連動して、あの家の結界が吹き飛ぶんだろう。
もしくは燃やしたり、文字を消したりと、巻物そのものに仕掛けをしているかもしれない。
だから結界は、中から種類を確認して確実に破る必要があるんだ。 又は、こうして本人から。


「・・・・・・ふぅ、木の葉を信じよう。 それ以上、イルカさんに近寄るなよ?」
「ちょっと残念だケド、こっちも約束する。 巻物を持ってきてくれたらネ?」
「ふふふ。 良い取引材料があって、命拾いしたね、寺子屋の先生?」

「・・・・・・お、俺は殺されてもかまいません。 マシラさん、逃げて下さい!」
「イルカさん・・・・・。 大丈夫、木の葉は取引の約束は守るらしいから。 待っててね?」
「でも・・・・ わかりました。  あの、俺はマシラさんが、忍びでもなんでもいい。」
「おれが忍びだと知っても、怖がらないでいてくれて・・・・ ありがとう。」

「・・・早く取って来て下さい。 イチャつくのはボク達が帰ってからにしてくれませんかね?」
「まあまあ、抑えて。 早くしないと気が変わっても知らないヨ? オレ達サ、気が短いの。」
「わ、わかった。 すぐに取ってくるっ!  ・・・・イルカさんに触るなよ?」
「「 早く行けっ!! 」」

マシラは慌てて家まで巻物を取りに行った。 忍びだとバレても恐れないのは、先生が忍びだから!
さっさと巻物をとって来いよ、まったく! なぜかはわからないけど、凄くムカムカするんだよね。
あんな楽しい事を、アイツは毎日してたのかと思うと・・・・ ? 楽しい?? 何が? あれ??
そう言えばボク、イルカ先生の傷口を舐めて・・・・ 楽しい、ゾクゾクする、って思った。 まじ?

「・・・・・・随分、敏感に反応するけど。 仕込んでもらったんですか?」
「・・・・・・あの雰囲気はサ、まだ後ろを使ったセックスしてないでショ?」
「な・・・・ あ、あな、あなた達に関係ありませんっっ!

「ふふふ、カーワイイねぇ、先生。 図星なの?」
「ねえ、そのお口でもう一回“あな”って言ってみてくれます?」
「うぅぅぅ・・・・・・。」

何やってんだっ!   イルカさん、相手にすることないよ、こんなヤツら。」
「ワ! 危ないなぁ、もう! ナニもしてないじゃない、手は出してなーいヨ。」
「ちょっとからかっただけです。 それより巻物が破れたらどうするんですか。」

マシラはボク達に向かって、巻物を投げつけた。 カカシ先輩が避けて、ボクが無事キャッチ。
約束通り先生には、必要以上に近寄っていないし、触ってもいない。 セクハラっぽくしただけだ。

どれどれ・・・・ うん、本物。 よし、巻物奪還成功。 後はイルカ先生の仕上げを待つのみだ。