あなたならどうする? 12   @AB CDE FGH IJL MN




うみの先生の・・・・ あれ? いつの間にか、うみの中忍じゃなくって“先生”って呼んでますね、ボク達。
まあ、いいか。 そのうみの先生を、いっそ本当にボク達の情人にしてしまおう、という事になった。
だから三代目の口から是が非でも聞いておきたい事がある。 昨日調べた資料は書類上、不審点はなかった。
でも里で保管される書類はあくまでも書面だけ。 つまり、残して誰が知っても大丈夫な記録、って事。

上忍のクノイチ達が動きづらい様な媚薬の効能と、頑なに戦ったその訳を聞く為だ。 絶対何かある。
だって普通で考えたら、そんなの運の悪い事故も同然だ。 前後同時は、気持ち良いらしいからね。
クノイチ達もグッスリ寝てて、自分も上手く動けないような状態なら・・・・ 恥も外聞もないはずなのに。


“俺は火影様の両腕と称される戌猫両部隊長の情人です、手を出すと暗部にいられなくなりますよ?”
苦しい息の中、苦肉の策でもボク達の名前を出したと言う事は、コバ達にそう言ったも同然だ。
そこまでの快楽の苦痛にさらされながら、頑くなに自分達を拒絶してるのは自分達の為を思っての事か?
この気遣い、さすがは部隊長の情人だ! とかなんとか、また謎のポジティブキングな解釈をしたんだろう。

うみの先生をこの目で観察したら、容易に想像がつく。 一生懸命説得したんだろう、あの状況で。
とっとと楽になってしまえばいいのに。 頑張って耐えたんだ、体の芯から湧き出てくる欲望に。
快楽に耐えてまで自分達の身を案じてくれた、少なからずコバ達にとって、それも信じる要因になったんだ。

先輩もボクも男はお初なんだよね。 いや、尻には突っ込んだことあるよ? もちろん女の、だけど。
なんかね、あの可愛い顔で笑ううみの先生が、快楽に耐える顔をみてみたくなったんだ。 もの凄く。
お仕置きじゃなくてハッキリ言うと脅し。 先生なんだから自分の言動には責任もとうね? ってやつ。
だから三代目に聞くんだ、逃げ道を絶つ為に。 書類上記載されていない事を知りたいんだよ、ボク達。



「「三代目〜 内緒話を聞かせて下さいな〜vv」」
「なんじゃ、そろいもそろって、気持ち悪いのぉ。」
「・・・・ご自分の腕でショ?! 暗部 四天王に向かって気持ち悪いって、なんですかっ!」
「・・・・ちょっと前までは、カカシにテンゾウ、カオルにアズサ、って言ってたのにっ!!」
「「実の息子が火の寺から帰って来たら、ソッチばっかり贔屓ですか!」」

「・・・・・また訳の分からんことを・・・・。 なんか魂胆があるんじゃな? 言うてみい。」
「うみの先生の裏情報を下さいv」
「人に言えない秘密、とかとかv」
「・・・・・うみの先生・・・・ とは、イルカの事か?」
「「そうで〜すv イルカさんのことぉ〜〜〜vv」」


イルカさんっ?! 口に出したら、すっごい嬉しくなっちゃったんですけど?! なんですかね、これ。
イルカ先生・・・・ わ! 先輩、イルカ先生って呼び方、なんかメチャメチャしっくりきません??
う・み・の・い・る・か・せ・ん・せ・い ・・・・・・・いるかせんせい・・・ イルカ、先生・・・・

「「イルカ先生!!! すごーく 呼びやす〜〜〜いvv  きゃ〜〜〜vv」」
「やっかましいのぉ。 あー なんじゃ、イルカの何を・・・・ おぉ、そうじゃ忘れとった! ・・・ほれ。」
「「動物柄の・・・・ バンソウコウ?? なんですか、これ。」」
「お前達の班のヒロヤとオコバに、そのイルカからの預かり物じゃ。 渡してやれ。」

なんだかんだ言ってボク達四人には甘い三代目から、イルカ先生の秘密情報を聞き出して脅すつもりが。
三代目を介してコバとヒロに贈り物だぁ?! カカシ先輩、これって、どういうことですかね?
アイツら、ボク達の情人だって思い込んでましたよね? よもや部隊長を差し置いて・・・・・・ あ。
そうですよね、コバ達の中じゃ、ボク達はとっくにイルカ先生とラブラブ秘密生活を送ってるんですよね。

・・・・でもなんでバンソウコウなんて。 色気も何も・・・・ いや、色気があっちゃ駄目だけど。
しかも動物柄だし。 よく見ると、犬柄と猫柄の二種類だ。 ・・・・ボク達の部隊に合わせた、とか?

いや、違う。 ボク達の部隊に合わせたんじゃない。 コバとヒロの所属する部隊に合わせたんだ・・・・。
・・・・今日の可愛い笑顔も。 よく考えたらボク達が変化した、コバとヒロに向かって笑った顔だ。

そうか、そうだよ。 イルカ先生は・・・ ボク達の事を何も知らない・・・・ 名前しか・・・・・。
先輩、木遁で遊女を弄り倒してるボクですが。 どこのチェリーだよ、って感じる胸の痛みはなんでしょうか?