「先輩、夕飯、何作ってもらいましょうか？」
「秋刀魚がいいな。 あと、ナスのみそ汁も。」
「意外と、庶民的ですね・・・」
「うむ、うむ。 生き生きしておるわい。 ・・・のう、ホムラや？」
「・・・・・。」
「・・・おふたりは本当に、強い・・・ですね・・・」
「あんたの気持ちもわかるよ。 正直怖いモン、あの存在。」
「普通の上忍なら、そう思っても仕方ないですよ。でも・・・ボクらは暗部ですから。」
「如月上忍。 “怖い”を克服出来たら・・・・ あんた、もっと強くなれるヨ？」
「うむ、うむ。 人を大切に思う心は何より強い。 ・・・そうおもわんか、コハルや？」
「・・・・。」
「・・・そうですね・・・くすっ。 くすくす。 でも、カカシさんも、テンゾウさんも・・・
まるでうみのに、プロポーズでもしてるみたいな台詞ですよ？ くすくす。」
「おお、そうじゃの、結婚させてしまうかのぉ？ わはははは！」
「ぶっ！！ やだ、火影様ったら、笑わせないで下さいよ！ アハハハ！！」
「 プロポーズ・・・・・？ 」
「 ・・・・・・・・結婚？ 」
この時俺は、軽くパニックになっていた。いや、かなり。
和樹くんがカカシさんで・・・・ 犬もどきの木彫り人形は全部テンゾウさんで・・・・
俺が殺したのがカカシさんの分身で・・・ 俺はなぜか、殺されるかもしれなかった・・・・？
頭にいろんな事が、次から次へと甦って来て、周りが見えていなかった。
グイッ。 チュッ。 クチュクチュ。 チュパッ。
「！！ んっ！ ・・・んん！・・・はぁ・・・」
「・・・先輩、どうしよう、めちゃくちゃ気持ちいい・・・」
「・・・オレ、お前らのキスで起っちゃた・・・ イルカ、ちょっといい？」
グイッ。 ペロッ。 ツツツーッ。 チューーッ。
「！！ うっ！ ・・・うぅぅ・・・ や・・・ だ・・・・」
「吸いつきやすい肌・・・んー、 感度イイね・・・」
「ボクも元気になってきちゃいました・・・美味しそう・・・」
「ひっ！ ・・・あ、あの・・・ほ・・・ほか、火影様？！」
「ば！！ ・・・やめんか！ この！馬鹿もんがっ！！」
「わし、こうなる様な気がしてたんじゃよ、コハル。」
「わしもじゃホムラ。 猿飛が甘やかすからじゃ。」
「<チュッ>イルカ、結婚だって！ ビックリｖ 三代目が煩いから、もう帰ろうね？<チュパッ>」
「ちょ・・・ん、んんーーー！ はっ・・・」
「<チュッ>イルカちゃん、よかったね？ 三人でずーっと幸せになろうねｖ<チュパッ>」
「まっ・・・ん、んんーーー！ はっ・・・」
「じゃ、如月上忍、お先！！」
「あ、先輩、これ忘れてますよ、専属世話人・・・じゃなかった、ボクらの婚姻認定書！！」
「じ、じっちゃーん！！」
「ま、待たんか！ カカシッ！ テンゾウッ！！」
「すまぬ、イルカよ・・・・・・ ワシを・・・許してくれ・・・・」
「詰めが甘いのぉ、猿。 ・・・・・確かに。 生き生きはしておるの。」
「墓穴じゃな、猿飛。 ・・・・いかにも。 人を大切に思う心は芽生えたな。」
「あたし・・・・・ また、余計なこと言っちゃったみたい・・・・ ゴメン、うみの・・・・」
俺には、ささやかな夢があった。
嫁さんもらって、子供作って、孫を抱いて、運が良ければひ孫も抱くぞ・・・的な普通の夢。
普通の夢なんて忍者の俺には、全く、全然、欠片だって必要なかった。
「〈チュッ〉じゃ、いってくるネー。」
「ボク達以外の暗部について行っちゃダメだからね？〈チュッ〉」
あの時一緒に行った小隊の話を、隊員全員が知っている。
しかも、噂に尾びれがつき、背びれがつき、胸びれまでついている。
アラシ君が俺を口説いて２人に舌を抜かれた、とか。
ハスナさんが俺を養子にしょうと画策してばれ長期任務に出された、とか。
ジンさんが俺に伽を強要して２人にみつかり半殺しにされた、とか。
事実はこうだ。 人の噂ほどいい加減なものはない。
アラシ君は何故か口数が少なくなり、無口になっただけ。
ハスナさんは本人希望の土地があり、長期任務に行っただけ。
ジンさんはすぐ後の任務で重傷を負い、まだ入院中なだけ。
「いってらっしゃい。 心配しなくても暗部の隊員は皆、目も合わせてくれませんから。」
夢はしょせん夢。 俺はこれも、運命だと思う。
ほんと、オリキャラばかりですみません。 なにせ忍者活劇が大好物なもので・・・ ←？(笑) 聖