受付忍の心得 14
@AB
CDE
FGH
IJK
LNO
わー さすが木の葉が誇る暗部四天王だ。 エライかっこいいスーツ姿でビシッと決めちゃって、まあ!
こりゃ、自分から足開いて待ってる遊女がいるとか言ってたの、マジっぽい。 入れ食いだな・・・・・。
俺もいつかそんな体験してみたいよ。 いいだろ? 夢はでっかく持て。 Mな囮の今は無理だけどな!
ん? イズミ様?? もうお帰りあそばしたぞ? すっかり偽Mのこころちゃんの事は忘れてくれた。
明日またここでM属性の遊び相手を探しても、俺の宣材は出回らない。 その辺はぬかりない、大丈夫。
あんな紳士的な支配者なら、M属性の奴らはきっと喜んで尽くすだろう。 彼にピッタリのM属性がね。
あ、せっかくだからお茶飲んで行きます? ここの面白いんですよ、はと麦茶っていうんです。
はと麦だって! ネーミングがなんともv 最初、鳩かと思いましたよ! 鳩がつついた麦かと。
ただのイネ科の品種だそうですが。 お肌によいらしいです。 俺大好きなんですよ、あははは!
・・・・・あ。 その顔は。 ・・・・バレましたか。 いや、一刻も早くあの視線から逃れたくて・・・・
俺もまさか、あそこまでとは。 どっかに囲うつもりなのかもなー って感じはしてましたけど。
いやー 世の中には物好きがいるもんですね? 2〜3年前ならいざ知らず、すっかり成長したし。
細っこくて弱々しかった頃ならわからないでもないんですが。 ・・・・はぁー 伴侶か。 吃驚仰天!
「チョット、イルカ? マジMに目覚める! とかなんとか言ってたケド、違うよネ?」
「要は、応えられない熱い視線を無視し続けるのが、苦痛になってきた。 でしょう?」
「・・・・・あー そうとも言いますね、ゾクゾクしてきちゃってv」
「「・・・・・・・ふ〜ん。」」
「ミイラ取りがミイラになるかも、って。 そう言ってましたけど?」
「それってサ。 純粋な求愛に応えちゃうかも、ってコトだったの?」
「・・・・・うー だって、肉欲だけじゃない視線って、初めてで・・・・」
「「・・・・・・・ほー?」」
「「職務怠慢、三代目にチクる! って、言ったのはどの口?」」
「・・・・・・・・・んー っと・・・・ごめんなさーい。 えへへv」
「・・・・惚れられちゃったから助けて、って言えばよかっただけじゃないの。」
「・・・・だって。 そんなの確証が持てないじゃないですか、気がする、ってだけで。」
「・・・・・・そりゃそうか。 もしかして間者かも、って思ってれば余計にね。」
そうですよ。 いったい何が目的か、今の今までわからなかったんですから! 思いっきり表でしたが。
自分がこういう仕事に就いてるからか、あまりにも裏を読みすぎて。 直球を全部見逃していたんです。
まあその内に喰いたくなるさ、なんて悠長に構えてましたから。 何回もここで会う事になるなんて。
こうやって・・・・・ 膝に頭を乗せると・・・・ ヨシヨシ、って撫でてくれたんですよね・・・・。
「「ちょ・・・・・・?!」」
「こう、手のひらを出すんですよ。 で、その手にこうしてほっぺをスリスリ・・・・ って・・・・」
「「・・・・・・・イルカ・・・・・」」
「はっ! やばっ! ごめんなさい、カカシさん、テンゾウさん! つい・・・・ あははは!」
「「・・・・・・・・・。」」
やばー ついやっちゃった。 だってほら、ここって。 いつもイズミさんが座ってた場所だし。
ああ、もう会う事もないんだな、俺の事忘れちゃったんだな、ちょっとだけ淋しいな、なんて思ったりな。
・・・・・ひー いくらチームを組んで長いとはいえ。 暗部四天王、火影の両腕と称される二人に!
し、親しき仲にも礼儀あり、だよな? 花街の遊び忍の金ちゃん’Sに・・・・ やってしまった・・・・
イズミさんと同じ様に・・・・ ぎゃー 女の肉大好きな二人に、野郎がベタベタ甘えちゃったよ、おいっ!
「・・・・もう一回膝の上に頭乗せてみて?」
「・・・・手のひらにスリスリしてみせて?」
「ぅわ! ごめ・・・・・・ へ?」
「「いいから。 やってみて。」」
「・・・・・・・・・・う、うん・・・・」
結構怒ってそうな雰囲気だ・・・・・ なんか違う意味で鬼気迫る感じがしてる・・・・・・
これも二人を利用した罰? そりゃそうか、暗部の長達と俺。 本来ならお近づきにさえなれない。
でも階級差の違いなんて、二人はいつも感じさせないぐらいに親しく接してしてくれてた。
チームなのに。 なんでも話せる仲間のはずなのに。 変なプライドが邪魔をして言えなかった。
だってイズミさんは俺に惚れたわけじゃない。 俺の作り上げたこころちゃんに惚れたんだから。
もし俺が彼の思いに応えたら、悲しみに押し潰されていた。 自分の表面だけを求められてるだけなんて。
一般人に恋したら、その相手は俺自身じゃなく偽物に惚れてただけ、失恋して泣くのが怖かったんだ、俺。
その気になって思いに応えて失恋して泣いて。 そんな醜態を二人の前でさらしたくないと思った。
だからそうなる前に、この状況をなんとかして! あの人から俺の記憶を一日も早く消して! って。
正直に・・・・ このままじゃ一般人のSにトキメいちゃいそうだから助けて、って言えばよかったんだ。
・・・・・・・・・ぅ。 あ・・・・・ れ?? ちょっとなんだか・・・・ ぇ ・・・・ぅえ゛!?
イズミさんに撫でてもらってた時はもっと、こう・・・・・ 手のひらにスリスリしても、こんな・・・・・
なに・・・・ なにこれ・・・・・・なんなんだ、この血液の上昇率はっ! 俺の心臓、血液量産しすぎっ!!
「カ、カカシさん・・・・ えっと・・・・・ テンゾウさん・・・・・」
「「・・・・なに?」」
「俺・・・・・・ あの・・・・ 心臓がバクバクしてるっ!!」
「「・・・・・うん。 イルカに同じ。」」
「「「・・・・・・・・・・・・・・。」」」
・・・・・・これってもしや。 本物のトキメキ?! じゃあ、イズミさんの視線にゾクゾクしたのは・・・・
俺・・・・ 俗に言う・・・・ 発情期?! 遅咲きの・・・・ 青少年の性の目覚めってヤツかっ!
いや、だって今まで・・・・・ 任務としてずっと・・・・・ そ、そういえば俺、筆おろしもまだだ!
なんか色々、それらしい濃い雰囲気を味わってて、二人が遊びに行く時も話を聞いたりしてて・・・・
じっちゃん、俺の筆おろし、多分忘れてる? 二人と一緒だったから適当に遊んでると思われてたのかも。
・・・・そうだよ、よく考えたら俺。 チェリーじゃんか。 おさわり系は多々あれど、未開通だよ。
「あー 俺まだ、後ろ使ったことないや・・・・・・」
「「・・・・・・・ ぶはっ!! 」」
試しにキスしてみる? っていう事になったけど、唇を見た瞬間、それぞれの股間が元気になった。
・・・・・あー、試すもクソもない。 間違いないな・・・・・ 思いっきり欲情してるよ、俺達。
相談室で盛ったら、一も二もなくこころちゃんは登録抹消。 とりあえず・・・・ 外に行こう。