先生に教わろう! 2
@BC
DEF
GHI
JKL
MN
木の葉の同胞が自慢するほどのキスの達人?? そんな噂、前部隊長からも引き継ぎはなかったヨ?
本当にキスの先生かどうかは別として、恋人とか夫婦間にヒビを入れないトコロはスゴイよネ。
それって、色事を指南してるようなモノでショ?? ・・・・・ん?? ひょっとしてあの店かも。
暗部はどんなに年少で入隊したとしても、そういう処に連れていく。 で、処理として認識させるんだヨ。
火影直属、なんて呼ばれちゃってる部隊だしサ、敵忍の色香に惑わされるワケにはいかないでショ?
だから、極限でも性欲をある程度コントロール出来る位、モチベーションを維持しておく必要がある。
確か・・・ 新人がまだ童貞だったら連れて行けって・・・・ ヒグマさんに勧められた店があったヨ・・・・
「でも最近の新人は皆、脱童貞組。 クノイチは論外、下忍に認定されたらすぐ破瓜の儀だしネ。」
「そう言えば・・・・ ボク昔・・・ ヒグマさんに無理やり連れていかれた記憶が・・・・」
「ア、そうそう! テンゾウの世代で最後だヨ。 今はそこまで年少を入隊させないから。」
「ははは、九尾襲来で・・・・ 忍びの数が激減してましたからね。 懐かしい思い出です。」
「すっかり忘れてたケド。 そこで働いてる女かもヨ? キスの手ほどきとかを指南してる・・・・・」
「おお! さすがカカシ先輩!! ・・・・てか店、覚えてません。 気持ちよかった事しか・・・・」
「ソレは仕方ないヨ。 お前あの時いくつだっけ? 13、4?」
「・・・・・・・・・・12です。 ナニが小さかったんで外すもクソもなかったですが。」
アハハハ! ウンウン、何事も実践あるのみだヨ! 百聞は一見にしかず、って言うでショ? フフフ。
あ。 例外がいたヨ、うちは一族。 シスイとイタチは暗部入りしても廓洗礼ナシ、だったな確か。
うちは一族は内向的でショ? 抗議したらしいヨ、任務以外のコトで一族の者に口を挟むな、とかサ。
ンー、でもそれぐらいかな? オレ達の代はホラ・・・・ まだ頼もしい先輩達が暗部にいたしネ。
「と言う事は・・・・・ ボク達の世代が最後の強制脱童貞組ですか??」
「そういうコトになるネ。 ま、若年世代を暗部に引っ張り込まなくても良くなった、ってコトで。」
「それは喜ばしい事なんでしょうが・・・・ ボク、そんな店知りませんでしたよ、今まで。」
「アー ゴメンゴメン。 オレも忘れてたぐらいだからネ。 丁度いいじゃない、今から行く?」
そうだヨ。 オレの後を任せるのは補佐であるテンゾウ、そのお前が知らなくてどうするヨ。
暗部の新人をそこらのクノイチの餌にするワケにはいかない。 しっかり引き継いでおくべきモノだヨ。
今んトコは皆きっちり脱童貞してから入隊してくるケド、これから先の想定外のコトも考えなきゃネ。
とにかく暗部では早めの性教育を実施する、でないと腕利きのクノイチに一発で籠絡されちゃうでショ。
ってコトで、二人して店に行ったはイイが。 残念ながらイルカなるキスの達人は働いていなかった。
ま、テンゾウはやけに懐かしがってたりして、そこまで残念そうにしていたワケじゃなったケド。
後輩達に伝えていく店、という意味でも、テンゾウが店を思い出させてくれたコトは良かったヨ。
先生、っていうぐらいだから、てっきりあの店でキスを指南してるのかと思ったケド、違ったのネ?
「店の場所も分かったしネ。 無駄足じゃなかった、ってコトで。」
「そうですね。 しっかり引き継ぎ事項としてインプットしておきます。」
「でもサ、相手から恨まれない、なんて・・・・・ マジでスゴイよネ?」
「はい。 修羅場ですよね、普通で考えたら。 謎です、全くの。」
テンゾウが任務前にすれ違ったという木の葉の忍び二人組は、里の飲み屋街に居たらしいからネ・・・・・・
取り合えず・・・・・ ウチの里の飲み屋街、フラフラしてみようか。 ・・・・ン? オレも興味あるから。
オレ達暗部内では、ハッキリ言ってキスは遠慮されてるでショ? オレも怖いから遠慮する方だケド。
でもやっぱり安全を確保出来るのであれば・・・・・ ウン、実践できるなら試してみたいよネ。
「ちょっと暗部を基準に考えすぎましたね・・・・ 原点に戻りますか。」
「花街のお店にいて、色事を指南してるような人、じゃないのなら・・・・・」
「あそこまで木の葉の忍びが信用してるのは・・・・ やっぱり里の民、ですかね・・・・・」
「“先生”は、あくまで内々での呼び名かも。 里内の“イルカさん”を当たってみる?」
里のコトなら三代目に聞けばイイじゃない。 どこのイルカさんなんだか教えてもらおうヨ。
・・・・ン? 付き合わせて申し訳ない?? フフフ、テンゾウ。 オレさっきも言ったケド興味があるのヨ。
ハッキリ言うとネ? ・・・・・・・ちゃんと口と口で舌を絡めたキス・・・・ ってのをしたコトがないの。
さすがにビビっちゃって・・・・・ ン?? お前も?? だから?? ハハハ、一緒じゃないの、ソレ。
引退後の楽しみの一つではあったんだケド、もし同胞が推すくらいの人物なら・・・・ モノは試し、でショ?
ヨシ、三代目に聞いてみよう。 里に在住するイルカ人口を確認する。 でもって、キスをお願いしよう!
暗部と言えど、不意に男は少年に戻る時があるんだヨ・・・・ と、このワクワク感に言い訳をしておこう。