先生に教わろう! 4   @AB DEF GHI JKL MN




ヘー そうなんデスか。 部下達が気に入ったようだから、任務補助に指名しようと思ったんですケド。
・・・・・・・・とかナンとか、口八丁で誤魔化した。 なんと、イルカさんは男で先生で受付忍!
任務受付所に入る忍びというのは、里内外の顔と言ってイイ。 それを副業、だとはオドロキだヨ。
コレを喜ばずにナンとする。 木の葉の一部の同胞だけならぬ、三代目本人が太鼓判を押すほどの人物。

キスが上手だから、仲間内でこっそり“先生”なんて呼ばれてるのかと思ったヨ。 本物の先生なの?!
男性なら色事指南の先生ではないよネ? そりゃ衆道も知っておく必要があるケド、対クノイチじゃない。
テンゾウの話と三代目の話を足して二で割ると、仲間にキスを教えてくれる先生、ってコトになるヨ。

ウンウン、師匠と比べられても、そりゃ怒れないよネ? 比べる時点で、双方にしてあげてるコトになる。
イルカ先生は、情人達のどっちにもキスを教えるはずだ。 でないと目指すキスが出来ないだろうからネ。
チョット待って? 今さっき部下がどうのと言った口で、イルカ先生の授業を受けたいとは言い出せないヨ。




えっと・・・・ 三代目、つかぬコトをお伺いしますが、イルカ先生は・・・・ やっぱりその・・・・・・
教えてるんですよネ・・・・・・・ あの・・・・・ 忍びの。  それで・・・・・・・ キスとか・・・
ヤ、オレ達じゃありませんが・・・・・ 部下が言うには・・・・ ですネ、イルカ先生の授業を・・・・・

「ああ、あれはのぉ、あ奴の癖みたいなもんじゃ。 苦情もなく無害じゃからの、放置しとる。」
「「ぇ。 ク、クセ?! キスが・・・・・ あの・・・・・ クセなんですか??」」
「まあ、一種の・・・・・“キス魔”というヤツじゃな。 ほほほほ。」
「「・・・・・・・・キス魔・・・・・・。」」

イルカ先生はいかほどの授業料か講義代を支払えば良いのか、と聞きたかったんだケド、予想外の答えが。
なんとクセでキスをしてしまうほどのキス魔だとか。 特別レッスン料を払わなくてもひょっとしたら・・・・
そんなサービス精神旺盛で、キス自体が大好きな先生なら、ちゃんと話せば凄いキスを教えてくれるかも!
ウン、同胞ならこの気持ちを分かってくれるだろう。 モノは試し、テンゾウにもさっき言ったじゃない!

「まあ、そういう訳じゃからして、暗部に同行させる訳にはいかん。 生徒達が淋しがるでの。」
「アー そうなんですネ? 残念ですヨ。 ジャ、オレ達はコレで。」
「そうですね、部下達にはそう言っておきますよ。 では、三代目。」

「うむ、ゆっくり休め。  イルカに目をつけるとは・・・・ さすがワシの直轄部隊じゃて。 ほほほほ!」
「「・・・・・・失礼しました。」」

話せばちゃんと親切に教えてくれそうだと思ったケド。 そうか、そんなに生徒さんがいるのネ・・・・。
半年待ち、とかだったらどうしょう。 イヤ、ソレでもイイか。 だって引退後に想定してたもんネ、オレ。
運が良ければクセがてら、ブチュッとしてくれるかも? ま、ソレは会ってからのお楽しみ、ってコトで!

・・・・・・・なにヨ。 ナンか妙にソワソワしてるのは・・・・・ オレだけじゃなくてお前もでショ?
だって三代目や同胞がそこまで信用する人物なら、もうオレ達のキスの先生は、イルカ先生で決まり。
引退後に情人を作って一緒に過ごすようになってもサ、コレでバカにされずに済むよネ? フフフ!




なんで皆、急に無言になって目をそらすのカナ・・・・・ なんて思ったケド。 良く考えたら・・・・
ついウキウキとして、そのまま着替えずに来た。 火影室から任務受付所まで、暗部服で歩いちゃった!
任務受付所に入った時の正規の忍びの反応で、やっとそのコトに気付いたヨ。 アー オレ達って間抜け。
ま、こうなったら仕方がない、速やかに用事を済ませて退散しよう。 皆、緊張しちゃうしネ。

「チョット、そこの人。 忙しいトコ悪いんだケド、教えてくれる?」
「は、はい! なんでしょう! おれで分かる事でしたら・・・・・」
「うん、受付の君。 受付業務を兼任してるイルカ先生って、いる?」
「イルカ先生ですか?! イルカ先生は今日お休みです。 確か課外授業があって・・・・」

「なんと! か・・・・ 課外授業まで?! 凄い!!」
「ええ、実際にやってみる、っていうのがイルカ先生の方針みたいですから。」
「実践派か・・・・ 噂通りイイ先生なんだネ・・・・」
「校外学習も多いんですよ、割と。 あっちが本業ですからね、やっぱり。」
「「こ、口外学習とは・・・・・。」」

またもや仰天した。 イルカ先生はキスだけでなく・・・・ 口外でも色々な技を伝授してくれたり??
それとも口蓋の方か?! く・・・・ 口で咥えてくれたり・・・・・ すんの?? マジで?!
まさか・・・・ 口淫専門の色事指南の先生・・・・ とか?! ・・・・・ホントのトコ、どうなの?!

「受付君はイルカ先生の授業って・・・・ 受けたコトあんの??」
「あはは! まさか。 あ、でも将来はウチのに受けさせたいですね、思いやりのある先生ですから。」
「そうなんだ。 信用できて思いやりがある先生なんだね・・・・」
「ええ、それはもう。 受付に入ってもらって、大助かりです。」

そうなんだ? 奥さんか旦那さんか分かんないけど、伴侶には受けさせたいのか、ほうほう・・・・
よっぽど信用がなきゃ、そういうのは無理だもんネ・・・・ ワー ますます授業を受けたくなったヨ。