天敵は中忍 11   @AB CDE FGH IKL MN




木の葉の忍びは皆、敵につかまってたけど自害せずに頑張って耐えてた仲間・・・・ というのに弱い。
特に暗部はサ、普段が皆殺し専門でショ? 自分の手で救った命を実感する様な、そんな機会はネ。
さすがオレ達の部下だヨ。 オレとテンゾウ二人ともが、グッとくるシュチュエーションを心得てる。

どうせ捕虜のフリして庇護欲をかき立てろ、とかなんとか言ったんだろうネ。 でもソレは辛い記憶。
うみのイルカにとっては、捕まりまくってた日々の再現だ。 さっきの複雑な表情はコレだったのネ?
救出隊が来るまでヤツは捕虜生活をバリバリ送ってた忍び・・・・ ウン、頑張って再現してるんだ?
目指せ三分! と言ってたからネ。 その短い間だけでも付き合ってあげるヨ、小芝居にサ。
 

ナニを血迷ったか、うみのイルカの乳首を摘まんでみたくなった。 ・・・・ヤ、だってサ・・・・。
頭の毛を解いてモシャモシャにしてるのヨ。 敵に乱雑に扱われました感をワザと出してるの。
そんでもって首がのけ反ってるのヨ。 上半身むき出しなのネ? ベストがペロって開いちゃったの。
チクチクしますぅ〜 とか言ってた乳首の様子はどんなカナー って・・・・ 気になるじゃないっ!!

「「・・・・・・・・・・・。 」」

「・・・・。 (よし! 部隊長と補佐が食い入るように見てるぞ!!) 」
「・・・・。 (助けを待ってた里の同胞、そのシュチュなら完璧だから!) 」
「・・・・。 (さすがの部隊長達でも、これなら無視できないだろう!!) 」

ヤ、ちょっと摘まむだけだから。 腫れてるみたいだから痛くないか確認するだけだから!
別にヘンな意味はないからっ! お前らの妄想世界を充実させてやるつもりは全然ないからっっ!!
部下達の視線が気になったケド、オレの人差し指と親指が、勝手に乳首を摘まむ体制をとリ始めた。

ホラ、助けた捕虜がこんなだと心配になるでショ? ナニかヘンな薬を盛られちゃったのかなー とか。
これは生存確認行動だから! と心で叫びつつ、赤い小さな乳首を摘まむ寸前で、ハタと我に返った。
ピコン、ピコン、ピコンと・・・・ 例のお知らせタイマーが、突如として鳴り響いたからだ。

「「・・・・・・・・・・はっ?!」」
「「あっ! もうそろそろだなぁ・・・ ちょっといいですか? よっこいせっと! 〈ボフンッ!〉」」
「「・・・・・・・・・・・。」」

ちょ・・・ テンゾウッ!! オレは今・・・・ ヤ、オレ達は今、ナニをしようとしていたのっ?!
木の葉の忍びは仲間を見捨てない、それを誰よりも信条にしてるオレ達、そこをついてくるなんて。
危うく部下達の欲求不満妄想のオカズになるところだったヨ。 それにしても・・・・ なんたる失態っ!!

「「「ははは! な? 部隊長達、ノッテくれただろう?」」」
「はいっ! しかりしろ、死ぬな! とか。 カッコいいなぁ!」
「「「うみの中忍・・・・ ガンバッ! (こんなに喜んで・・・・ 不憫だ・・・・・・) 」」」

「「「部隊長、補佐。 楽しめました??」」」
「「 ・・・・・・・・まあね。 」」
「「「・・・・・・・くすっ!」」」




・・・・・・・・・ところで。 今の小芝居を歓迎会でやるつもり?? ちょっと考えた方がイイかも。
だってサ、里の忍びなら誰でもグッとくるシュチュエーションだケド、結構危険だと思うんだよネ。
オレ達でさえ得体のしれないモノに操られかけた。 乳首を摘まみそうになったんだヨ、恐ろしいコトに。
受付忍はあまり現場に出ないから、もっとコロリといっちゃうかも。 自分が助けた命だ! とか。

本番では、お知らせタイマーなんて身に着けないんでショ? だったら究極のピンチを招くヨ??
アンタ、多勢に無勢、って言葉知ってる? ま、殺気を感知できない忍びに言っても無駄だと思うケド。
任務受付所の新人歓迎会で、仲間内の輪姦事件なんて起きちゃったらシャレにならないじゃないっ!

「「・・・・・・・・・却下。」」
「・・・・・・へ?!」
「「そのシュチュは全面的に禁止。」」
「ああ! 違いますよ! 今のはカカシさん&テンゾウさんバージョンですから。」

「「・・・・・・・・・あ、そう。」」
「はいっ!! 実はですね、本番は・・・・・・」
「「・・・・・・・・・・・ はぁ?! もっと却下っっ!! 」」
「え? え? だって・・・・ お二人も好きだって言ってましたよ・・・・ ね??」

ナニを言い出すかと思えば。 影分身で二体になり、更に女に変化、そして女同士でイチャイチャ??
いつどこで誰が言ったの、そんなコト!! 三代目の言う通りだヨ! 黙って歓迎されてなさいなっ!
もうナンにもやんなくていいから! 感知できないのは殺気だけにしときなさいヨ! まったくっ!!

もしや三代目は、こういうのを危惧したらから影分身の術を教えなかったのかもしれないネ・・・・
ねぇ、テンゾウ。 オレ達サ・・・・ もしかしたら余計なコトをしちゃたのかもしれないヨ?