声にならない依頼 6
@AB
CDF
GHI
JKL
MNO
PQ
早くイルカ先生に頭を撫でさせてあげよう、って思ってたら。 暗部の隊員がズラッと並んでお出迎え。
なんか仰々しいな・・・・ ウチやテンゾウのトコのも交じってるけど、ほとんどが猿部隊のヤツらだ。
お前ら、こんな目立つトコにワラワラ集まってんじゃないヨ。 まさか全員が今、任務報告に来たの?
まあ、火影室に直接任務報告するのは、暗部の義務なんだけど。 ここは火影室の扉の前、邪魔でショ?
「「「両部隊長、お疲れ様でした!!」」」
「へ? あ・・・・ うん、お疲れ。」
「ちょっとお前ら。 どいて、邪魔。」
「「「ぶ、部隊長! 今はダメですっ!!」」」
「ハア?! ナニがダメなの? どけっ!」
「中に・・・・ 誰かが来てるんですか?」
なんだ? オレとテンゾウが任務帰りだって、知ってるよな? 報告すませなきゃ、家に帰れない。
家ではイルカ先生が、泣きながらオレ達を心配して、淋しがってるんだヨ? ウズキだって我慢してる。
ひょっとしたら我慢できなくて、ひとりでシテるかもしれないじゃない。 イルカ先生エロいから。
なんなの? お前らだって“おふくろ”って慕ってるじゃない。 そのおふくろを淋しがらせていいの?!
「誰が来てようが、暗部の入室は許可されてる。 知ってるよな?」
「・・・・いい加減どかないと・・・ 全員ブッ飛ばしますよ?」
「だ・・・・・駄目だ・・・・ スミマセン、部隊長!!」
「お、おい、お前らの部隊長の事だぞ? お前らが・・・ 言えよ。」
「カカシさん、テンゾウさん! 認めてやって下さい! お願いしますっ!」
火影室には強固な結界が張られている為、中の気配は探れない。 火影や要人を狙う輩を防ぐためだ。
だから中が無人有人にかかわらず、暗部の隊員は入室の許可が下りてるし、中で待機を許されている。
いきなり猿部隊のヤツらが一斉に土下座した。 何を認めろと? 猿班のコトなんか、オレ達わかんないヨ?
なのにコイツらはオレ達の邪魔をしてまで、頼みごとがあるらしい。 自分ちの部隊長のカオルに頼めよ!
「おふくろの事を、両部隊長達が超溺愛してるのは承知してます、でも・・・」
「は?! 超溺愛?! イルカ先生を?! まさか!!」
「溺愛はあっち! そのおふくろが、オレ達を離さないの!」
「「「へ?!」」」
「何言ってんの、もうさ、ベタ惚れなワケ。 しかもエロいのなんの。 な?」
「先生はボク達の事が好きで好きでたまらないんですよ。 ね、カカシ先輩?」
「「イルカ先生、お誘い上手だもんねーvv」」
「これは・・・・ ひょっとして、ウチの部隊長が入ってもOKなんじゃ・・・・」
「てか、こんだけフワフワしておいてそのセリフ? ・・・・おふくろも大変だな・・・・。」
「なあ、このままいけばいつの間にか、もうひとり増えてましたー、とかなるんじゃね?」
「「「あっ・・・・・ 入って行っちゃった・・・・・。」」」
オレ達がどんなにイルカ先生に溺愛されてるか、を確かめたかったのか? ヒマなヤツらめ、仕事しろ!
まったく。 ヘンな手間取らせるんじゃな、い・・・・・?! な、な、な、ナニやってるの?!
カオル?! 今、確かイルカ先生の下腹撫でてたよね?! そんなに我慢できなかったの、先生っ?!
「・・・・お疲れ。 火影様は受付だ。 待機してろ。」
「お帰りなさい、お疲れ様でした! 今呼んできま・・・・ っつぅ!!」
「ねえ待ちなヨ、イルカ先生。 どういうコト?」
「ボク達が里にいないからって、カオルさん?!」
「・・・・・・ん? ああ、今の見てたのか。」
「ちょっと!! なんですか、放して下さい!!」
「さっきのは・・・・ おい。 放してやれ、おふくろさんが痛がってるだろ。」
「あ、スミマセン。 ふぅ・・・・ このバカたれ共! 力を加減をしなさいっ! 」
「「§☆ΘΨΣ×Ω!!!!!」」
「・・・・・アホだろ、お前ら。」
「「・・・・・・・・・・・。」」
思いっきり先生にゲンコツくらった。 ・・・・噂のアカデミー仕込みのゲンコツだ。 イタイ・・・・。
何もなかったフリして、三代目を呼びに行こうとしたイルカ先生。 オレもテンゾウも、先生の腕を掴んだ。
カオルが先生を庇ってオレ達の手を払った途端にゲンコツ。 まさかカオルを誘うなんて思わなかったヨ。
バレて逆切れするぐらい淋しかったの? オレ達に嫌われたと思ったの? だから?
「おふくろ、怒って出て来たな・・・・。」
「なあ、今の、お前らどう見る?」
「部隊長達、キレかかってたぞ?」
「え、 お前覗いたの?! 勇気あるな!」
「うん、カオルさんがおふくろの下腹に手を、こうやってて・・・・」
「「「ぎゃぁーーーーーっ!!! やっぱりっっ!!!」」」