誰が道を歩くのか 5
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ええーーーー?! 夕日家の魔女伝説が本当になりそうだわ?! どうなのこれ! アスマ本人がなぜ?!
のらりくらりとアスマ話を三代目として・・・・ 出来るだけ火影室に居座ろうと思っていたのに・・・・・
なんてことなの?! 本人が来ちゃたらアスマの話で思い出に花を咲かせられないじゃないのっ!
どうしようかしら、なんか適当な事言って、火影室にズルズルと長居をしたいのよ、アタシは・・・・・
「おお、丁度いいところに。 紅、アスマが来たぞ? 探しに来たのではないか?」
「・・・・・・げ。 あー アスマね、そうアスマ・・・・・ 今、探してたのよー?」
「あ? 後にしてくれや。 それより親父、名前を知りたい忍びがいるんだが。」
「・・・・・・・あ、そう? わかったー 待ってるから時間稼いでねー アスマv」
「??? 時間を稼ぐ? まいいや。 顔の真ん中に刀傷のある忍びで、ここに出入りしてて・・・・・」
「・・・・・?? ストップ!! ちょっと待って、アスマッ! ポニーちゃんじゃない、もしかして!」
「や、待ってんのはおめーの方だろう、紅。 なんだ、ポニーちゃんってのは・・・・」
「アタシが探しているのも、その傷のあるポニーちゃんなのっ!」
驚いた。 なんとか茶々を入れてアスマと三代目の話を引き延ばそうと画策していたら・・・・
顔の真ん中に刀傷のある忍び、アタシが探しているポニーちゃんを、アスマも探していたなんて吃驚だわ。
カカシに、気になってる子の特徴を聞いたのよ、そうしたらアスマの言ってるのと同じじゃない、だから。
ポニー?? そう、髪をてっぺんで束ねてるっていうから、アタシが名付けたの。 分かり易いでしょう?
「なんだ、おれに聞こうと思っていたのはそれか? あいにくだがおれも知らねぇからよ。」
「へ? あ、うん、そう、そうなのっ! アスマなら知ってるかなー なんてv」
「親父、聞いた通りだ。 そのポニーとやらの名前を教えてくれ。」
「はっ! そうそう、前からちょくちょく火影室に出入りしてて・・・・・」
「ふむ・・・・・ 内緒じゃ。」
「はぁ?!」
「なんだそりゃっ!」
今ね、三代目の笠を後方にブッ飛ばして、頭がツルツルになってしまう幻術をかけようかと思ったわ。
そんな幻術、三代目には効かないって知ってるけど! なんかこう・・・ あのいかにも、な目がムカつく!
ワシだけは知ってるのじゃ、なんじゃ、そんな事も知らんのか、フフン! みたいな。 あの勝ち誇った目!
アスマ、アンタが家出した気持ち、少しだけ分かった気がするわ、アタシ・・・・ この狸爺ィ!!
「だから。 内緒の忍び、なのじゃよ。 里の中では目くらましの術でワシが保護しておる。」
「「内緒・・・・・ 保護・・・・ あ。 潜入員・・・・?」」
「里に経過報告に来た潜入中の潜入員は皆な。 ほほほ、お主達の目はさすがにごまかせなんだか。」
「「・・・・・・・・・。」」
・・・・・・てか。 アタシも気付かなかったわ、カカシに聞くまで。 って事はアスマは気付いたのね?!
へー。 守護忍十二士の名はダテじゃないのね、アスマ。 カカシと同じぐらいの観察力があるなんて!
ヘンだと思ったのよ、そんな特徴あるくのいちなら、アタシが知らない訳ないもの。 そりゃそうよね・・・・
まだ潜入中の潜入員が、里の中をウロウロしていたら、誰の口から正体が洩れるか分からないもの。
目くらましの術は、対象者の姿とチャクラをボカす術・・・・ 本人の技量にもよるけど、発見は難しい。
本人が気配を消し、三代目が目くらましの術をかけたとしたら、ほとんどの忍びはその存在に気付かない。
中忍とはいえアタシは幻術を操る夕日家のくのいち。 このアタシの目をごまかすなんて、やるわね。
「あ奴は中忍じゃからの、技量はソコソコなんじゃが・・・ ふむ、ワシの方でちと強度を上げてみるか。」
「え? あ、いや、それは必要ないです! そんなことしたら会えないじゃないですかっ!」
「お、おう! 親父が目くらましの術の強度を上げちまったら、もう会えねェじゃねぇか!」
「なんじゃ、二人とも。 名を知りたいだけじゃなく、あ奴に会いたいのか。」
何言ってんの、アスマ。 見た事もない忍びを発見して、気になって三代目に聞きに来たんじゃないの?
え? アタシ?? アタシは・・・・ アスマが火の寺から連れて来た人なのかな、なんて・・・・
だからアスマを探してて・・・・ それで・・・・ どこの誰かなって気になって・・・・ あはははは!
・・・・・もしかして、一目惚れしちゃったとか、ヤメテよね! いくら三代目の息子でも認めないわよ?
え、なんでアタシがそんな事気にするのか、ですって?! 決まってるじゃない、だってアタシは・・・・??
ちょっとっ!! ヘンな誤解しないでよね?! アタシがアスマを好きとか、そんなんじゃないからっっ!!
なによ、そのニヤニヤした顔はっ! アンタの噂は知ってるのよアスマ! このエセ坊主っ!!
「紅、何か勘違いしとるようじゃが。 アスマはワシに似て女好きのはずじゃ。」
「そんな事、言われなくても知ってますっっ!」
「おう。 おりゃー いつでも女は大歓迎だぜ、へっへっへっ!」
「きぃーーーっ! なにこのオープンエロ親子!! ムカつくっっ!!」
「ふむ・・・・ アスマや、アタックしてみてもよいが・・・・ お主の守備範囲外の男じゃぞ?」
「「・・・・・・・・・・・・・・。 (男・・・・・??) 」」
「それともついに本気になったか? そうかそうか・・・・・・・」
「んなワケ、ねーだろうっ! おれは筋金入りのクリ好き・・・・ っっ!!! いでっっ!!」
「おほほv ごめんさいねー アスマがあんまりデリカシーがない発言をしそうになったからv」
「おい紅っ! その足は蹴るもんじゃないだろっ! 舐めさせるもん・・・・・ いでっっ!!」
「おほほv またもごめんなさいねー 世の女性を代表してセクハラ発言には断固抗議するわーv」
「おめーのは抗議じゃねーだろう! そりゃ暴力、っつーんだよっ!」
“お主達、なかなか息が合っとるの、夫婦になってはどうじゃ?” ・・・・・・ですって?! きぃーーー!
ニヤニヤすんなエロ坊主! カカシ、お姉ちゃん負けないからっ! 男でもなんでもアンタを応援するからねっ!!